ネスレの共通価値の創造(CSV):2030年に向けた取組み
ネスレの事業の進め方
ネスレにとって、共通価値の創造(CSV)は事業運営の根幹を成すものです。食品・飲料から医療栄養、ペットケアまでを含む幅広いブランドのポートフォリオは、私たちのパーパス(存在意義)を体現しています。そのパーパスとは、「食と飲料の持つ力で、現在そしてこれからの世代のすべての人々の生活の質を高めていきます」です。
今日の社会において、ネスレのような企業には誠実さとビジョンをもってリードする役割が期待されています。私たちはその役割を真摯に受け止め、消費者の期待に応えながら、すべてのステークホルダーに価値を提供できるように絶えず進化し続けています。
ご覧ください:ネスレのシニアリーダーたちがCSV 2030アプローチを解説します
2030年に向けたネスレの戦略
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家族とペットのために • 消費者とペットがおいしくバランスの取れた食事を楽しめるよう支援する
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人と地球のために • 再生農業の取組みを大規模に推進する
• 温室効果ガスの排出量を削減する
• パッケージの循環利用を推進する
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コミュニティのために • サプライチェーンに関わる人々の適切な生活向上を支援する
• トレーニングとスキル開発の提供を通じて若者を支援する
主要用語の解説
再生農業
持続可能な農業イニシアチブ(SAI)プラットフォームに基づき、ネスレは再生農業を「土壌を中心に、水、生物多様性などの天然資源を保全、回復させながら、土壌や植物に炭素を蓄積し、同時に生産者の生計向上を目指す農業アプローチ」と定義しています。再生農業の実践例には、不耕起・省耕起農法やアグロフォレストリー(森林農業)などがあります。詳細はNestlé Agriculture Framework(英語版PDF、19Mb)をご参照ください。再生農業についての詳しい説明はこちら をご覧ください。
家族とペットのために
多くの人々が健康的な食生活を望みながらも、実現が難しいという現状があります。生活費の上昇や社会の複雑化により、多くの世帯にとってバランスの取れた食事をとることがますます難しくなっています。私たちはその課題の解決に貢献したいと考えています。
私たちの目標
ネスレは、人々・家族・ペットの健やかな暮らしが、豊かな社会と私たちの持続的な成長の基盤であると考えています。消費者が、自身の栄養ニーズやライフスタイルの目標に適したおいしくバランスの取れた食事を、自分に合う方法と手頃な価格で楽しめるよう支援することを目指しています。
食と栄養が進化し続ける中、ネスレの研究開発部門は、食品安全から栄養・健康研究に至るさまざまな分野でのイノベーションの科学的基盤を提供しています。科学的知見を製品・サービスの開発に活かし、栄養科学と食事研究の新たな可能性を切り拓き続けています。
私たちのインパクト
ネスレの栄養・健康・ウェルネス戦略は、今を生きるすべての人と未来の世代のために食と飲料の力を解き放つというパーパスに導かれています。この戦略の出発点は、私たちのお客様である個人・家族・ペットです。これらのお客様の期待は急速に変化しており、健康的でおいしく、手頃な価格で、なじみのあるシンプルな素材を使いながら、多様なライフスタイルや文化的な好みにも対応した食事を求める声が高まっています。私たちはこのようなニーズに応えるために、ネスレのグローバルな事業基盤、科学的専門知識、幅広い製品ポートフォリオを活用しています。ネスレのアプローチの中心には科学があります。ネスレは食品・飲料・栄養健康製品のイノベーションと改良を継続しながら、おいしさと栄養価を兼ね備えた製品を、お客様の手の届く価格で広く提供し続けられるよう努めています。
詳細は、2025 Non-Financial Statement(英語版PDF、18Mb)の「Social Disclosures」セクションをご覧ください。
高い栄養・社会・環境基準を設定するためには、消費者・顧客・業界・規制当局・市民社会と積極的に関わっていく必要があります。真のインパクトを生み出すためには、関係者全員で協力し合うことが不可欠です。
ネスレの栄養への取組み についての詳しい説明はこちら をご覧ください(グローバルサイトへ遷移します)。
人と地球のために
気候変動に直面する中、ネスレはサステナビリティへの取り組みを通じて二つの主要課題に対処しています。その課題とは、環境への負荷を軽減しながら、食料サプライチェーンと事業のレジリエンスを高めることです。私たちの取り組みは着実に成果をもたらしています。私たちの取り組みを以下にいくつか紹介しましょう。
私たちの目標
ネスレは、未来の農業のあり方として再生農業 への移行を主導することを目指しています。土壌の健全化、アグロフォレストリー(森林農業)の統合と生物多様性の促進、水の安定確保と水質管理、そして化石燃料の使用削減に貢献する農業実践を通じたさまざまな取り組みは、2050年までの温室効果ガス排出量実質ゼロ という目標を達成するための重要な手段となっています。また、これらの取り組みが、異常気象時においても安定した収穫量の維持に貢献することを示す証拠も得られています。
私たちは、パッケージ廃棄物の課題 にも積極的に取り組んでいます。不要なパッケージの削減、より優れたパッケージの設計、回収システムへの資金提供、より良い規制の推進を通じて、パッケージ用素材のサーキュラーエコノミーの実現を目指しています。ネスレは、私たちの製品のパッケージを埋め立てや投棄処分で終わらせない世界の実現を目指しています。
私たちが目指すもの:
1 この目標の対象範囲には以下の原材料カテゴリーが含まれます:乳製品(生乳および乳由来製品)、コーヒー、穀類、大豆、野菜、カカオ、パーム油、砂糖、魚介類、肉・鶏肉・卵。
2 2018年比の温室効果ガス排出量の実質削減率(%)には、ネスレのバリューチェーン内および調達地域での削減量が含まれます(SBTiによる中和に関するガイダンスの公表待ち)。
詳細は、2025 Non-Financial Statement(英語版PDF、18Mb)の「Environmental Disclosures」セクションをご覧ください。
主要用語の解説
温室効果ガス排出量実質ゼロ
ネスレは、遅くとも2050年までに温室効果ガス(GHG)排出量のネットゼロを達成することを約束しています。2020年、期限を定めた計画であるネスレのNet Zero Roadmap(英語版PDF、16Mb)を公表しました。これは、当グループの気候戦略の基盤となるとともに、SBTi(Science Based Targets initiative:科学に基づく目標設定イニシアチブ)が認証した1.5℃目標に沿った計画として機能しています。削減しきれない排出量がある場合、それらすべてを質の高い自然気候ソリューションで相殺します。温室効果ガス排出量実質ゼロについての詳しい説明はこちら をご覧ください。
戦略的優先事項
ネスレは、環境フットプリントを削減しながら、サプライチェーンのレジリエンスを高めることに取り組んでいます。
水資源 の管理(グローバルサイトへ遷移します):
- 工場での水使用量の削減に取り組む
- 農業サプライチェーンにおける水の安定確保と水質改善、および流域の健全化のための取組みを継続する
パッケージの循環利用 の推進:
- 廃棄物管理インフラが整備されていない国において、自主的な廃棄物管理の取り組みを拡大することを目指す
- バージンプラスチックの使用量削減、不要なパッケージの削減、より優れたパッケージの設計に取り組む
- 各地の政府と協力して、廃棄物管理インフラの整備促進を支援する
私たちのインパクト
ネスレのサステナビリティ戦略は、再生農業の拡大と温室効果ガス排出量の削減によるサプライチェーンのレジリエンス強化に重点を置いています。再生農業を通じて、収穫量の改善・安定化、生活向上、排出量削減といった成果がすでに現れ始めています。
有望な成果の一例として、「Income accelerator program(収入向上プログラム)(英語版PDF、800Kb)」に参加するカカオ生産者では、カカオ収穫量が18% 増加し、生産者の世帯純収入が15% 向上しています。また、「ネスカフェ プラン(英語版PDF、14Mb)」を通じて、農場レベルのデータが収集された産地(コーヒー供給量の30% 以上に相当)では、2024年にコーヒー生豆1kgあたりの温室効果ガス排出量が20〜40% 削減されました。
¹ 2018年比の温室効果ガス排出量の実質削減率(%)には、ネスレのバリューチェーン内および調達地域での削減量が含まれます(SBTiによる中和に関するガイダンスの公表待ち)。
² この目標の対象範囲には、以下の原材料カテゴリーが含まれます:乳製品(生乳および乳由来製品)、コーヒー、穀類、大豆、野菜、カカオ、パーム油、砂糖、魚介類、肉・鶏肉・卵。
詳細は、2025 Non-Financial Statement(英語版PDF、18Mb)の「Environmental Disclosures」セクションをご覧ください。
コミュニティのために
ネスレのために働く人々、ネスレと共に働く人々、そして彼らが暮らす地域コミュニティを支援することが私たちの共通価値の創造(CSV)戦略の根幹となっています。
私たちの目標
コミュニティのためのネスレの取り組みは、意義ある社会的インパクトをもたらすことに重きを置き、原材料の調達地や製品の製造地である地域コミュニティに深く根ざしながら、人権を尊重・促進することを優先しています。
将来に向けて、新たに経済成長を遂げる国で若者が活躍するために必要なスキルと能力の育成にも取り組んでおり、エンプロイアビリティ(雇用可能性)、アグリプレナーシップ(起農家)、アントレプレナーシップ(起業家) に注力しています。
¹この目標の対象範囲に含まれるネスレの14の主要原材料は、穀類、カカオ、ココナッツ、コーヒー生豆、乳製品(乳由来製品および生乳)、魚介類、ヘーゼルナッツ、肉・鶏肉・卵、パーム油、パルプ・紙、大豆、スパイス、砂糖、野菜です。
詳細は、2025 Non-Financial Statement(英語版PDF、18Mb)の「Social Disclosures」セクションをご覧ください。
主要用語の解説
責任ある調達
ネスレにとって責任ある調達とは、原材料のトレーサビリティを高め、それらがどのように生産されているかをモニタリングすることを意味します。そのためには、Responsible Sourcing Core Requirements(英語版PDF、2Mb)に定められた環境および人権に関する要件を、サプライチェーンの各段階で満たすことが必要です。このような要件には、先住民族や地域コミュニティの土地・資源を尊重することや、ネスレのサプライチェーンにおいて森林破壊および土地利用の転換が行われないようにすることなどが含まれます。責任ある調達についての詳しい説明はこちら をご覧ください。
戦略的優先事項
ネスレは、人権の尊重・促進から若者へのトレーニングとスキル開発の拡充までを含むさまざまな取り組みを通じて、バリューチェーン全体で適切な生活向上と経済的機会へのアクセスを支援しています。
サプライチェーンにおける生活向上 (グローバルサイトへ遷移します):
- Income accelerator program(収入向上プログラム)を拡大する(グローバルサイトへ遷移します)
- 直接取引先と協力し、適切な人権・環境デュー・ディリジェンス体制が確実に整備されるようにする(グローバルサイトへ遷移します)
- 児童労働リスクの根本原因への対処を継続する
食の未来に向けた若者のスキルアップ:
- 「Nestlé Needs YOUth」 イニシアチブの強固な基盤を活かし、アグリプレナーシップ(起農家)、アントレプレナーシップ(起業家)、そしてエンプロイアビリティ(雇用可能性)に向けた取り組みを刷新する
- 新たに経済成長を遂げる国々で若者が活躍するために必要な就業に関するコアスキルと能力育成を行う
- 農家組織などと連携し、より多くの若者が起農家として活躍できるよう支援する
- 若者とともにイノベーションとデジタルスキルに焦点を当てた未来の食のソリューションを共創 する(グローバルサイトへ遷移します)
私たちのインパクト
今後私たちが直面するさまざまな課題は、一つの企業だけで解決できるものではありません。だからこそネスレは、生産者・サプライヤー・科学者・政府・業界のパートナーと協力しています。フードシステムを変革するには、共同の取り組み、大胆なパートナーシップ、そして共通の目標が必要です。私たちは、カカオ生産者を対象としたIncome accelerator program(収入向上プログラム)などの戦略的イニシアチブを通じて、生産者とその家族およびコミュニティに対して、すでに具体的なインパクトをもたらしています。
1この目標の対象範囲に含まれるネスレの14の主要原材料は、穀類、カカオ、ココナッツ、コーヒー生豆、乳製品(乳由来製品および生乳)、魚介類、ヘーゼルナッツ、肉・鶏肉・卵、パーム油、パルプ・紙、大豆、スパイス、砂糖、野菜です。
詳細は、2025 Non-Financial Statement(英語版PDF、18Mb)の「Environmental Disclosures」セクションをご覧ください。
2詳細は、2025 Non-Financial Statement(英語版PDF、18Mb)の「Social Disclosures」セクションをご覧ください。

