運動プログラムについて
子どものからだづくりは、「食べること」や「からだを動かすこと」によって育まれます。 日本では、遊び場の減少や時間の制約や大気汚染などの環境変化、子どもたち自身の受け身な生活態度など様々な要因から、子どもたちがからだを積極的・能動的に動かす機会が減少しています。運動機会の不足や肥満は、「転ばない」「ぶつからない」などの安全に生活するための身体能力やバランス能力の低下につながっています。
成長期の子どもたちにとって、「からだを動かすこと」は健康で丈夫なからだづくりにとってとても重要なのです。
室内運動「ヘルシーキッズBRTプログラム」
室内運動「ヘルシーキッズ BRTプログラム」は、小学生の時期に有効な運動(トレーニング)として開発されました。「BRT」は、スポーツをうまく行うための「バランス」「リズム」「タイミング」頭文字をとった名称で、これらの要素は児童期における正しい姿勢づくりと身体の動かし方の基礎となります。
イラストでみる「ヘルシーキッズ鬼ごっこ」
日本の子どもたちの健康課題を解決するためのアレンジを加え開発したオリジナル鬼ごっこです。
鬼ごっこでたくさん動こう
鬼ごっこは、原始の時代、人間が生きていくための食料を得るために獲物を追いかけ、ときには追いかけられながら狩りをしたことがその起源ともいわれ ます。幼児期、子どもが歩き、走るようになるとチョウやトンボなどの虫を追いかけたり、風に舞う葉っぱに手を伸ばしたりするのも鬼ごっこの始まりでしょう。
鬼ごっこは運動の好き嫌いにかかわらずだれもが楽しめます。子どもたちが遊びを楽しむ好奇心を満たすために、全身を使って鬼ごっこに興 じることが自然と体力づくり、からだづくりにつながります。また、単なる遊びではなく仲間の状況を考慮しながらみんなが楽しめるルールを考えたり、単なる 追いかけっこ以上の、人間のコミュニケーション、思いやりなどをも学ぶ機会となります。
鬼ごっこの7つの要素
基礎体力をつける
特定の技術を必要とせずに皆で参加し、楽しむ気持ちを醸成する
からだを動かすことの楽しさと意欲を生む
判断力と動きの質を高める
仲間同士のコミュニケーションを活発にする
ルールやマナーの理解とフェアプレーの精神を育む
伝承されてきた子どもの文化を知る
ヘルシーキッズ健康卓球
「ヘルシーキッズ健康卓球」は、年齢、性別、体力、卓球経験を問わずだれでも、気軽に健康づくりができるオリジナルの卓球です。楽しくからだを動かして心もからだもリフレッシュしましょう。
楽しみながら食べもののはたらきや栄養バランス、カルシウムの多い食べものなどを学べます。卓球が初めての方も経験者の方も、子どもから大人まで、学校や地域で一緒に楽しめます。