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ネスレのパッケージ戦略

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私たちは、廃棄物のない未来を築くことに貢献することに尽力しています。

私たちのビジョンは、ネスレのパッケージが埋め立て処分やごみとしての廃棄に終わらせないことです。私たちは、巧みに設計されたパッケージ、革新的な新素材、より優れたリサイクル インフラ、再利用可能または詰め替え可能なパッケージによって、土壌や海洋での廃棄物を防止する未来の創造に貢献しています。この目標は意欲的ですが、私たちは必ず達成する決意です。

社会のあらゆるレベルからの参加が必要です。エレン・マッカーサー財団のニュープラスチックエコノミーイニシアチブのメンバーとして、私たちは事業を展開する国々で、適切に機能する回収、分別、リサイクルスキームの開発に積極的な役割を果たすことを約束しています。世界的なインフラの格差は大きく、私たちがすぐに制御できるものではありませんが、私たちは世界中のパートナーと協力して、成功する収集および資源回収システムのモデル化に取り組んでいます。

私たちは、使用済み資源の調和のとれたより良い規制を積極的に提唱し、各国政府にインフラ開発を加速するよう求めています。私たちは、法的拘束力のあるプラスチック汚染に関する国連条約を提唱しています。私たちは、これが新たな、調和のとれた国内規制につながることを期待しています。

パッケージの削減に向けた取り組み

Title
リサイクル可能、再利用可能、および/または堆肥化可能な包装の割合*

Subtitle
パーセンテージ

*エレン・マッカーサー財団「新プラスチック経済への取り組み - 取り組み、ビジョン、定義」(2020年2月)より

Title
リサイクルおよび/または再生可能な資材から作られたパッケージの割合*

Subtitle
パーセンテージ

* Sustainability Accounting Standards Board Process Foods Standard FB-PF-410a.1に準拠。

896.6 キロトン

5本柱のパッケージ戦略

ネスレのパッケージ戦略は科学に基づくものであり、食品業界で唯一の研究機関である、ネスレ パッケージ研究所(Nestlé Institute of Packaging Sciences)の業界トップクラスの研究の恩恵を受けています。2019年に設立されたこの研究所には、次世代の持続可能なパッケージ材料の開発に約50名専門家が取り組んでいます。

当研究所は、パッケージ設計方法の進化に貢献しています。詰め替え可能または再利用可能なパッケージシステムの開発、簡素化またはリサイクル可能なパッケージ資材の設計、高性能バリア紙、そしてバイオベース、堆肥化可能、生分解性素材の開発を行っています。

私たちの戦略は5つの柱を中心に構成されています。

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パッケージを減らす – 削減

バージンプラスチックをはじめ、パッケージ資材の使用量削減を目指しており、2018年と比較して、2025年までに3分の1を削減する予定です。

例えば、プラスチックの蓋、装飾、レイヤーやフィルムなどを削減する工夫、また一部の国では広くリサイクルされていないパッケージを段階的に廃止することなどが挙げられます。

ネスレはラテンアメリカでいくつかのパッケージの刷新を開始しました。「ネスカフェ」のコーヒーとMahler Bouillonの使い捨てスティックパックを再設計し、パッケージに使用するプラスチックを合計200トン以上削減しました。

中国では、「ネスカフェ」のボトルコーヒーの容器を軽量化し、年間1,733トンのプラスチックを削減しました。

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パッケージを減らす – 再利用と詰め替え

使い捨てパッケージを廃止するためにリサイクル不可のプラスチック排除に力を注ぎ、また革新的な代替配送システムに投資しています。

これらのソリューションの多くは、すでに世界中の市場で使用されています。その中には、技術パートナーの Algramoおよび非営利インキュベーター Enviu と共同で開発したインドネシアの詰め替え可能なディスペンサーも含まれます。新しいシステムは、インドネシアで現地の小売業者と提携して、「ミロ」とKoko Krunchで試験的に導入されました。

ドイツでは、スタートアップ企業の Circolution と共同で試験的なプロジェクトを実施しています。一部の食料品店で、既存の返却および洗浄インフラと統合できる、Nesquik用の標準化された新しい再利用可能なステンレス製のパッケージをテストしました。

輸送梱包に関しては、イノベーションによりパレット上のプラスチックシュリンクラップを置き換え、再利用可能な輸送箱に切り替えることができました。

私たちは、さらに多くのことを行う必要があることを認識しており、コンシューマー・グッズ・フォーラム(The Consumer Goods Forum、 CGF )やエレン・マッカーサー財団など、バリューチェーンに沿ったさまざまなワーキンググループと協力しています。

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より良いパッケージ – 再設計

ネスレはは業界パートナーとの連携により、新しいパッケージ資材とソリューションを開発しています。

2021年末までに、ネスレ製品からプラスチックストローをすべて排除し、代替素材として専用紙を開発しました。

ネスレでは、ポートフォリオ全体で継続的に素材を評価し、フランスで「マギー」ブイヨンキューブにリサイクル可能な紙を使用して複数の素材でできた包装紙と置き換えるなど、代替品のテストと導入を行っています。

私たちはプラスチックパッケージの100%をリサイクル可能な設計にすることを目標としており、リサイクル不可の材料を段階的に廃止しています。2023年末までに、ネスレ製品のプラスチックパッケージの83.5%がリサイクル可能な設計になりました。

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より良いシステム – リサイクル

ネスレは、世界各地の事業活動において、プラスチックごみによる環境汚染の防止に取り組んでいます。

ネスレ製品が販売されている国々における回収、分別、リサイクルのインフラを支援しており、一部の国では「1トンの投入で1トンの排出」の原則に基づき、ネスレ製品に使用するのと同量のプラスチックを回収し、リサイクルすることを目指しています。

たとえば、マレーシアでは、ペタリンジャヤ市と協力し、自主的な回収活動として戸別収集とリサイクル プログラムを立ち上げました。この先駆的なプログラムは、国連環境計画 (UNEP) とマレーシア環境省の両方から、発生源での分別のベスト プラクティスの例として認められています。

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より良いシステム – 行動の再考

プラスチックごみの問題に取り組むには、ネスレ、小売パートナー、サプライヤー、消費者をはじめ私たち全員の根本的な行動変容が必要です。

ネスレでは、従業員を対象とした「パッケージの持続可能性」研修を実施、またさまざまなプログラムやキャンペーンを通じて、誰もが廃棄物のない未来を想像できるよう人々の啓発や推奨を目指しています。例えば、「ネスプレッソ」のカプセル回収プログラムのビデオ、イタリアのDove Lo Buttoデジタルプラットフォーム(消費者がパッケージ廃棄物を適切に処分する際に最も近い場所を特定できるように支援)、ドイツとメキシコでの「ネスカフェ ドルチェ グスト」消費者啓蒙キャンペーンなどがあります。

米国では、ネスレ ヘルスサイエンスが、ビタミンやサプリメントについて回収とリサイクルが難しいオーバーキャップシールを廃止しました。「Pure Encapsulations(ピュア エンキャプスレーションズ)」とAtrium Innovations は、デジタル キャンペーンでこのイノベーションをサポートしました。

ブラジル、フランス、スイスでは、ネスレのコーヒーブランドである「ネスカフェ ドルチェ グスト」と「ネスプレッソ」が堆肥化可能なコーヒーカプセルを発売しました。家庭から出る有機廃棄物と堆肥化可能な材料の分別を促すパッケージ上の情報とデジタルキャンペーンにより、消費者の意識が高まりました。

ネスレのパッケージでは、消費者に「責任ある廃棄」を促せるよう、すべての製品パッケージ裏面の記載を世界的に標準化しています。この取り組みは2023年に始まり、パッケージのデザイン変更ごとに継続的に行われています。これには、次のものが含まれます。
a)パッケージの環境面あるいはパッケージの構成要素(再生物リサイクルされたコンテンツなど)を示すパッケージの環境クレーム (説明、シンボル、またはグラフィック)、b) 消費者による分別を容易にするパッケージの素材構成、c) 廃棄手順、d)第三者と協力して設立されたパッケージ廃棄物管理プログラムを示すロゴをはじめ、使用後のパッケージ情報(リサイクル可能、再利用可能など)。

Creating Shared Value and Sustainability Report