B:バランス 回転運動でからだを安定させよう
B:バランス 回転運動でからだを安定させよう
バランス力アップ − 回転運動について
数多くまわることを目的とせず、いかに正確にきれいにまわれたかを評価します。
同じ方向に3回転以上すると目がまわりますのでそれ以上まわる必要はありません。
最初にまわった方向と逆の方向を交互に繰り返す練習が効果的です。
すべての運動はそれぞれ2回ずつ行う程度でバランス能力向上における活動量としては十分です。
やりかた
[ステップ1:片足スピン]
(1)片足スピン(前まわり)
- 枠(あるいはリング)の中心に右足を置き手足を広げて大の字をつくる
- 大の字をくずさず左足を軽くあげて右足支持の姿勢をつくる
- 右足を中心に4拍で左足のつま先の方向に一周する
- ゆっくり3回まわったら、足をかえて同じく3回まわる
(2)片足スピン(後まわり)
- 片足スピン(前まわり)の1、2と同様
- 右足を中心に4拍で左足のかかとの方向に一周する
- ゆっくり3回まわったら、足をかえて同様に3回まわる
前まわり
(つま先の方向)
後ろまわり
(かかとの方向)
[ステップ2:両足スピン半回転(180度)]
- 軽く両足を開いて枠の内側に立つ(枠を踏んでもよい)
- 軽く膝をまげて右まわりでジャンプする
- 半回転の位置(反対方向を向いている)に両足で着地する
- 膝をまげてショックをやわらげ着地し、足を動かさない
- 逆回転(左まわり)も交互に行う
[ステップ3:両足スピン1回転(360度)]
- 軽く両足を開いて枠の内側に立つ(枠を踏んでもよい)
- 軽く膝をまげてからだを左にひねりその反動で右方向にジャンプする
- 1回転の位置(元の方向を向いている)に両足で着地する
- 膝をまげてショックをやわらげ着地し、足を動かさない
- 逆回転(右ひねり左方向ジャンプ)も交互に行う
- 着地の位置で判定、それぞれの得点および合計点を記録する
〈評価・判定の例〉
評価基準 | 判定のポイント | |
---|---|---|
両足が枠の内側または線上に着地=3点(満点) | 着地後、尻もちや勢いで枠から飛び出す | マイナス1点 |
片足が枠の内側または線上に着地=2点 | 1回転まわっていない(回転不足) | マイナス1点 |
両足が枠の外側に着地=1点 | 1回転以上まわりすぎ(回転超過) | マイナス1点 |
※回転の角度ごとに点数をつけてもよい
栄養3色アレンジ編
バランス力アップ − 回転運動について
スピン運動は、上体をひねり腕の反動を使います。また1回転したところでひざのバネをつかって跳びあがります。
最初の回転と左右の足をかえて交互に繰り返す練習が効果的です。
合図にあわせてどのアクション(グー・チョキ・パー)を行うかを瞬時に判断し、正確に対応する能力を養成します。
スピン運動のあとのジャンプは、水平方向から回転を止め、上方向に力を変換する能力を養成します。
[ステップ4:片足スピン1回転+ジャンケン]
- 手足を広げて大の字の姿勢をつくる
- 指導者が色を提示する(「かけ声」「パネル」「カード」などで「赤」「黄」「緑」のうち1色を提示)
- 片足を軽くあげて腕の反動を使って片足立ちで前まわりする(跳びあがらずに軸足を床につけた状態で回転する)
- 1回転したら両足でジャンプする
- 着地の際にジャンケンの色ごとのアクションを行う(ジャン・ケン・ポンの「ポン」のタイミング)
色ごとのアクション
T:タイミングのステップ1の動きを参考にしてください。
からだを素早くかがめる
(抱え込み)
手と足を前後に大きく開く
(走る形)
手と足を左右に大きく開く
(大の字)