共通価値の創造

 ネスレは、株主の皆さまと社会全体のために価値を創造することが、企業としての長期的な成功につながると考えています。共通価値の創造(CSV)と呼ばれるこのアプローチが、ネスレの事業活動における原則です。共通価値の創造によって、生活の質を高め、さらに健康な未来づくりに貢献しますというネスレの存在意義は現実のものとなります。

共通価値の創造 
共通価値の創造 

最大限の価値を創造する

2017年9月18日、ニューヨーク–ネスレ会長のポール・ブルケは、ネスレの継続的な共通価値の創造の取り組みを主導し、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を支援した功績により、2017年コンコーディア・リーダーシップ・アワードを受賞しました。

 共通価値の創造の取り組みを通じ、ネスレは株主の皆さまだけでなく、社会全体にも価値を創造することを目指しています。共通価値の創造における優先課題はネスレの事業と社会が最も深く交わる分野にあります。これらの分野には栄養、農村開発、水が含まれます。

 ネスレは、事業を成長させながら社会にプラスの影響をもたらします。ネスレは、個人と家族のためにさらに健康で幸せな生活を実現し、困難に負けない活力のあるコミュニティを育成し、そして未来の世代のために地球の天然資源を守ります。

 そのための指針として、ネスレは長期的な目標と具体的なコミットメントを打ち立て、これらに照らして、毎年進捗状況を透明性をもって報告しています。目標達成に不可欠なのは、サステナビリティ、人権、そしてコンプライアンスへの確固としたアプローチです。

ネスレの価値観

 以上のすべての取り組みの根底には、敬意に根差したネスレの価値観があります―すなわち、私たち自身と他者、多様性、そして未来に敬意を払うことです。これらの価値観を指針として、ネスレはパートナーやステークホルダーの皆さまとともに、共通価値の創造へのアプローチをネスレのあらゆる行動、方針と活動に確実に浸透させていくよう引き続き取り組んでいきます。

共通価値の創造のビジネスケース

 事業への長期的なアプローチは、ネスレが創業以来受け継いできたことの一つです。ネスレは共通価値の創造を通じて、持続可能な開発を事業活動に取り込んでいます。このような取り組みは、長期投資家の間で重要性が増しつつあります。

 共通価値の創造は、社会への価値も生み出しながら経済価値を創出することにより、事業活動と社会を結び付けます。栄養・健康・ウェルネスの側面を持つ食品飲料は、より良い業績を収めます。農業従事者のための農村開発プログラムは、消費者に商品の差別化をもたらし、水資源の責任ある管理活動は、コスト削減と事業に必要な供給量確保につながります。

ステークホルダーとの関わり

 重要課題について他者と関わることは、ネスレの事業活動の中核をなしています。ネスレは、専門家や支援者から助言を求めながら、企業方針とコミットメントの策定、事業の強化、そして投資対象の設定にあたっています。

 ステークホルダー会議や共通価値の創造の関連イベントは、この対話を強化し、企業と社会が交わる分野についての理解を深める機会になります。さらに、協働活動を促進し、信頼と相互尊重を深めます。2017年3月、ネスレCEOのU.マーク・シュナイダーは、ロンドンで開催されたステークホルダー会議に出席しました。この会議には、多数の機関から66名の代表者が参加しました。

ネスレの重要課題

 ネスレでは、独立した第三者機関による正式な重要課題評価を2年ごとに実施しています。この評価により、ネスレの事業とステークホルダーは最も重要な課題を特定し、より良い戦略的な意思決定と報告ができるようになります。ネスレの評判、収益、コストに関するリスクと機会を決定するために、懸念される課題を評価します。 ネスレの最も重要な課題は、以下の通りです。

  • 栄養の過剰摂取と低栄養
  • 水の管理
  • 人権
  • 食の安全、製品の安全
  • 責任あるマーケティングと影響力
  • 企業倫理
  • 資源の利用効率と(食品)廃棄
  • 責任ある調達と生産履歴管理
  • 気候変動
  • 農村開発と貧困緩和

もっと詳しく知りたい方へ

 ネスレの経営手法とガバナンス構造についての詳細、業績データ、事例研究やその他の情報については、ネスレのウェブサイトで公開している完全版の年次報告書『Nestlé in society - Creating Shared Value』と、同ウェブサイトのNestlé in societyのセクション(いずれも英文)をご覧ください。