ネスレのコーポレートウェブサイトのカーボンフットプリントに対する取り組み
気候変動は社会における最も大きな課題の一つです。ネスレの事業の将来にとっても最大のリスクの一つとなります。ネスレは、事業とサプライチェーンにおける温室効果ガス実質ゼロを目指しています。
ネスレがデジタルエコシステムの効率改善に取り組む理由
ネスレは、エネルギーを消費するサーバーを使用して自社のウェブサイトを公開し、ユーザーに画像、動画やテキストへのアクセスを提供しています。コンテンツの閲覧やダウンロードにもエネルギーが必要となります。
デバイスを使ってインターネットにアクセスすることは日常的な行為なので、多くの人は温室効果ガスを排出しているという事実を考えません。ネスレには70以上のコーポレートウェブサイトがあり、デジタル資産のエネルギー効率を向上させることで、排出量を削減することができます。
ネスレのコーポレートウェブサイトが取り組んでいる改善
2021年以来、ネスレのコーポレートウェブサイトの向上については、フットプリントを考慮した原則に則るよう努めてきました。これには以下があります。
パフォーマンスの向上
ウェブサイトのパフォーマンスを向上させるために、ネスレは効果的なキャッシュ戦略を導入して、ページ速度を向上させています。すなわち画像やPDFのサイズを小さくして、ページの読み込み時間を短縮、必要なエネルギー使用量を削減しています。その一方で、サイトで使用する画像や動画がページ上のメッセージにふさわしく、役割を果たすようにしています。ネスレはユーザーに対して、より高速でさらにシームレスな閲覧体験を提供し、その過程においてエネルギー使用量を最適化したいと考えています。
ストラクチャーとユーザージャーニー
ネスレは、より直感的で効率的なユーザージャーニーを実現するために、コーポレートウェブサイトのさまざまなセクションを定期的に見直しています。ネスレは、ナビゲーションをシンプルにし、相互リンクを充実させ、サイト内検索機能を向上させ、フィルターを改良しています。これらの方策はすべて閲覧者が求める情報をすばやく見つけられるようにするものであり、サイト滞在時間の短縮、ひいてはエネルギー使用量の削減につながります。
コンテンツの最適化
ネスレは、コンテンツをさらに向上させる方法を見出すために、定期的にウェブサイトのデータを検討します。例えば、ユーザーが検索している関連キーワードを追加することで、検索エンジンでコンテンツをより簡単に見つけることができます。閲覧者が検索に費やす時間が減れば、必要となるエネルギーも削減されます。
ダークモード
ダークモードでは、ユーザーはライトテーマとダークテーマを柔軟に選択することができます。‘ダーク’モードを使用すると、OLEDやAMOLEDスクリーンを搭載したデバイスの消費電力を抑えることができます。また、ダークモードはより利用しやすく、多くのユーザーに高度な閲覧体験を提供します。
測定
ネスレのデジタルエコシステム全体のカーボンフットプリントを正確に評価する測定モデルに、私たちは取り組んでいます。ネスレは、ホスティング、デザイン、開発パートナーなどさまざまな側面を網羅した強固なアプローチを開発しています。ネスレは、自社の影響について、そして前述したさまざまな活動が取り組みをいかに支援しているかについて、包括的な理解を築きたいと考えています。
閲覧者のウェブサイト利用に影響はありますか?
デジタルカーボンフットプリントを削減するためにネスレが行っている変更は、SEO、利用しやすさ、ユーザージャーニーの合理化に良い影響を与えるため、全体的としてサイトでのユーザー体験(ユーザーエクスペリエンス)とエネルギー使用を向上させます。