地球のために
ネスレの2030年に向けた長期的な目標は、事業活動における環境負荷ゼロを目指すことです。
また、気候変動そして持続可能なパッケージへの取り組みについては、右のようなコミットメントを掲げています。
ネスレ日本においても、重点項目を定めて事業活動における取り組みを進めています。
- 気候変動への取り組み
- 2050年までに温室効果ガス(GHG)排出量実質ゼロを達成する
- 持続可能なパッケージへの取り組み
- 2025年までに包装材料を100%リサイクル可能あるいはリユース可能にする
- 2025年までにバージンプラスチックの使用量を3分の1削減する
製品パッケージの改善
コミットメントの達成に向け、製品パッケージの改善に取り組んでいます。2019年から始めた「キットカット」大袋製品の外袋素材をプラスチックから紙に変更する取り組みは、2020年にはほぼすべての「キットカット」大袋製品へと拡大、取り組み開始以来累積790トン(2021年末時点)のプラスチックを削減しました。
「ネスカフェ エコ&システムパック」 では、2008年の発売以降、継続的にパッケージ素材の改良に取り組んでいます。
2021年1月、ネスレ ヘルス サイエンス「アイソカル」製品のストローの材質を業界で初めてプラスチックから紙に変更しました。紙ストロー採用により、累積7.6トン(2021年末時点)のプラスチックを削減しました。2022年3月、ネスレ ピュリナ ペットケアでは、キャットフード「モンプチ」一部製品の外袋を紙パッケージに順次変更しました。この取り組みにより年間約78トンのプラスチック削減を見込んでいます。
2022年3月、ラベルを剥がす手間の軽減や、ごみの削減につながる「ネスカフェ エクセラ ボトルコーヒー」のラベルレス製品を発売しました。
サーキュラーエコノミー構築に向けて
廃棄物の削減を目指して、サーキュラーエコノミーの構築に向けた取り組みを進めています。
2021年9月、全国の西友48店舗で回収した「ネスカフェ」等のネスレ製品の紙パッケージが文房具(ノート)やアート作品として新たな命に生まれ変わる『MOTTAINAI』クリエイティブリユースアート企画を実施しました。
2022年2月、日清紡グループと共同で、「ネスカフェ エコ&システムパック」の空き容器等から紙糸を作って繊維とし、それをコーヒー残渣で染め衣類としてアップサイクル*する取り組みを開始しました。
2020年8月から開始したネスレネスプレッソによる使用済みカプセルの店頭回収では、2021年9月時点で約230トンのカプセルを回収しました。カプセルの主要素材であるアルミとコーヒーかすを分別し、アルミニウムは再生アルミニウムとして、コーヒーかすは堆肥、培養土の材料として活用されています。
*ゴミになってしまう物を価値のある物に変える試みのこと
行動変革を推進する
廃棄物のない未来の形成には、私たち一人ひとりの意識を変えることが必要と考え、さまざまな啓発活動を行っています。「キットカット」のパッケージ紙化の取り組みは、海洋プラスチックごみ削減の活動として小・中学校のSDGs教材で紹介されています。また、「ネスカフェ」製品では、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で環境啓発を行うエコプロジェクト『#NescafeOurPlanet(ネスカフェ アワープラネット)』を通じて、親子で楽しく地球環境について学ぶ機会を提供しています。2021年には、神戸市の小中高校生を対象に、環境問題について考える授業を実施しました。
持続可能な物流環境を目指して
ネスレは、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを達成するというコミットメントを掲げ、グローバルで取り組んでいます。
ネスレ日本は、トラック輸送と比較して環境負荷が少ないモーダルシフト(大量輸送できる鉄道輸送と海運輸送への転換)を推進しています。地球温暖化の原因の1つとされる二酸化炭素の排出量において、鉄道輸送はトラック輸送の約13分の1、また、船舶輸送は約6分の1とされています。
2021年12月、ネスレ日本は、日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)、全国通運株式会社、中越通運株式会社、鹿島臨海鉄道株式会社、鹿島臨海通運株式会社とともに、にグリーン物流パートナーシップ会議における最高賞である「経済産業大臣賞」を受賞しました。2020年から実施している、米等の農作物運送用に空回送されていたコンテナをペットボトルコーヒー飲料の輸送に活用する取り組みが、「産業を跨いだ新たな鉄道運送水平共同モデル」として高く評価されました。
また、顧客向けの製品配送における持続可能な物流環境の構築に向け、株式会社リクサスと共同で電気トラック1台(三菱ふそうトラック・バス株式会社 eCanter)を導入し、関西地区での運用を2022年2月から開始しました。
食品ロス削減に向けて
製品を製造・販売する上で、お客様の需要をできる限り正確に予測し、過剰在庫が発生しないよう製造計画を立てるとともに、製品を製造する上で必要となる原材料や自社で保管している製品在庫量、製品出荷後の流通在庫量を適宜モニタリングし、過剰在庫が発生しないよう努めています。それでも発生してしまう過剰製品はフードバンク団体へ寄贈しています。また「キットカット」製造工場の食品残渣については、全量飼料化に向けて取り組んでいます。
2021年6月、食品ロス削減に向けた新たな取り組みとして、みなとく株式会社と共同で「みんなが笑顔になる 食品ロス削減ボックス」の運用を全国5か所で開始しました。「食品ロス削減ボックス」では、納品期限を超過したことで出荷される流通先が限定され、場合によっては廃棄される可能性がある「ネスカフェ」や「キットカット」製品などが販売されています。飲食が可能でありながら、通常の流通ルートでの販売が困難になっている製品を消費者に販売する新たなチャネルを構築し、食品ロス削減を目指します。
食品ロス削減ボックス
国内3工場で埋立廃棄物ゼロ
2016年に国内の全3工場で埋立廃棄物ゼロを初めて達成して以降、現在も継続しています。島田工場(静岡県)と姫路工場(兵庫県)では、コーヒー抽出工程で排出されるコーヒーかすのほぼ100%をバイオマスとして再利用し、その再生可能エネルギーで発生した蒸気を工場の熱源として利用しています。また、島田工場は、2010年から、製造過程で発生するコーヒーかすの一部を培養土にリサイクルする活動も続けています。
姫路工場:コーヒーかす熱エネルギー回収システム