Sort by
Sort by

人と地球のために

資源と環境を守ります

気候変動そして持続可能なパッケージへの取り組みについて、右のコミットメントを掲げています。
ネスレ日本においても、重点項目を定めて事業活動における取り組みを進めています。

気候変動への取り組み
2050年までに温室効果ガス(GHG)排出量実質ゼロを達成する
持続可能なパッケージへの取り組み
2025年までにプラスチックパッケージの95%以上をリサイクル可能に設計する
2025年までにバージンプラスチックの使用量を3分の1削減する(2018年対比)

製品パッケージの改善

コミットメントの達成に向け、製品パッケージの改善に取り組んでいます。 2019年から始めた「キットカット」大袋製品の外袋素材をプラスチックから紙に変更する取り組みは、2020年にはほぼすべての「キットカット」大袋製品へと拡大、取り組み開始以来累積1,150トン(2022年末時点)のプラスチックを削減しました。

csv2021_j_planet_02

「ネスカフェ エコ&システムパック」では、2008年の発売以降、継続的にパッケージ素材の改良に取り組んでいます。

csv2023_j_planet_01

2021年1月、ネスレ ヘルスサイエンス「アイソカル」製品のストローの材質を業界で初めてプラスチックから紙に変更しました。紙ストロー採用により、累積15.6トン(2022年末時点)のプラスチックを削減しました。

2022年3月、ネスレ ピュリナ ペットケアでは、キャットフード「モンプチ」製品の外袋を紙パッケージに順次変更しました。この取り組みにより70トン(2022年末時点)のプラスチックを削減しました。

csv2023_j_planet_03

2022年3月、ラベルを剥がす手間の軽減や、ごみの削減につながる「ネスカフェ エクセラ ボトルコーヒー」のラベルレス製品を発売しました。

csv2023_j_planet_04

サーキュラーエコノミー構築に向けて

廃棄物の削減を目指して、サーキュラーエコノミーの構築に向けた取り組みを進めています。

2022年2月、日清紡グループと共同で、「ネスカフェ エコ & システムパック」の空き容器等から紙糸を作って繊維とし、それをコーヒー残渣で染め衣類としてアップサイクルする取り組みを開始しました。

csv2023_j_planet_05

2023年3月、資源や食品残渣のリサイクル率向上を目指す企業連携プラットフォーム「一般社団法人アップサイクル」に参画しました。廃棄される紙資源や間伐材を紙糸にアップサイクルするプロジェクト 「TSUMUGI」には、紙資源の一つとして、「ネスカフェ エコ&システムパック」や「キットカット」、「モンプチクリスピーキッス」大袋製品等、ネスレ日本製品の紙パッケージが使用されています。紙糸を編立・製織し、生地素材に仕上げることで、衣服をはじめとした様々な繊維製品として生まれ変わらせることができるため、廃棄される運命にあった紙パッケージに新たな命を吹き込むことができます。
*ゴミになってしまう物を価値のある物に変える試みのこと

csv2023_j_planet_06
csv2023_j_planet_07

アップサイクルで作られたTシャツ

ネスレネスプレッソは、2020年8月より「ネスプレッソ リサイクルプログラム」を開始しました。カプセル回収ボックス設置店舗やパートナー企業等にて回収した使用済みカプセルを分別し、カプセルのアルミニウムは再生アルミニウム素材に、またコーヒーかすは培養土原料へと生まれ変わっています。 2022年7月までに約450トンの使用済みカプセルを回収しました。そして、2022年8月からは、より多くの皆様にご参加いただけるプログラムを目指し、ご自宅まで使用済みカプセルの回収に伺う新サービスを開始しました。

csv2023_j_planet_08

2023年3月、「ネスカフェ ドルチェ グスト」の使用済カプセルを店頭で回収するリサイクルプログラム「 ネスカフェ ドルチェ グスト リサイクルプログラム」を、神奈川県内のイトーヨーカドー7店舗で開始しました。

「ネスカフェ ドルチェ グスト」としては初となるスーパーマーケットの店頭でのカプセル回収活動を行います。回収されたカプセルは、リサイクルのための処理を経てペレットに成形した後、新たな資源に生まれ変わります。

csv2023_j_planet_09
csv2023_j_planet_10

持続可能な物流を目指して

ネスレは、プラスチックパッケージを100%リサイクル可能に設計すること、バージンプラスチックの使用量を3分の1削減することをコミットメントとして掲げています。

物流の領域においては輸送中の商品ダメージを抑えるためストレッチフィルム(プラスチック)が使用されており、多くはトラックへの積み込み時にドライバーの手により巻かれています。

物流環境は2024年問題に直面しておりドライバー不足は深刻な社会問題となっていることもあり、ネスレ日本はプラスチック使用の削減とドライバーの作業環境改善を物流領域で達成するため、自社内物流におけるストレッチフィルムレス輸送へ取り組んでいます。製造とサプライチェーンが協力することで物流上の課題解決への取り組みを開始しました。

csv2023_j_planet_11

2022年1月、お客様相談室では、環境配慮を実現するため、新たな封緘用テープを導入しました。テープは、紙とでんぷん糊で構成されています。段ボールと一緒に資源として回収できるため、お客様からも「分別の必要がなくなった」と評価を受けています。

また、ブランドコミュニケーションの観点で、表面が印刷可能である事に着目し、お客様相談室のスタッフが“ぬくもりのあるデザイン”を意識してテープを制作しました。

現在は、お客様相談室以外でも活用を開始しています。

csv2023_j_planet_13

新しいテープのデザイン

csv2023_j_planet_12

食品ロス削減に向けて

製品を製造・販売する上で、お客様の需要をできる限り正確に予測し、過剰在庫が発生しないよう製造計画を立てるとともに、製品を製造する上で必要となる原材料や自社で保管している製品在庫量、製品出荷後の流通在庫量を適宜モニタリングし、過剰在庫が発生しないよう努めています。 2021年6月、食品ロス削減に向けた新たな取り組みとして、みなとく株式会社と共同で「みんなが笑顔になる食品ロス削減ボックス」の運用を全国5か所で開始しました。

「食品ロス削減ボックス」では、納品期限を超過したことで出荷される流通先が限定され、場合によっては廃棄される可能性がある「ネスカフェ」や「キットカット」製品などが販売されています。飲食が可能でありながら、通常の流通ルートでの販売が困難になっている製品を消費者に販売する新たなチャネルを構築し、食品ロス削減を目指しています。

csv2021_j_planet_11

食品ロス削減ボックス

国内3工場での取り組み

csv2021_planet_j_08

姫路工場:コーヒーかす熱エネルギー回収システム

2016年に国内の全3工場で埋立廃棄物ゼロを初めて達成して以降、現在も継続しています。

島田工場(静岡県)と姫路工場(兵庫県)では、コーヒー抽出工程で排出されるコーヒーかすのほぼ100%をバイオマスとして再利用し、その再生可能エネルギーで発生した蒸気を工場の熱源として利用しています。また、島田工場は、2010年から、製造過程で発生するコーヒーかすの一部を培養土にリサイクルする活動も続けています。

行動変革を推進する

廃棄物のない未来の形成には、私たち一人ひとりの意識を変えることが必要と考え、さまざまな啓発活動を行っています。ネスレ日本では、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で環境啓発を行うエコプロジェクト『#NescafeOurPlanet(ネスカフェ アワープラネット)』を通じて、親子で楽しく地球環境について学ぶ機会を提供しています。

2021年からは、全国の小中高校生を対象に、環境問題について考える授業を開始し、2022年末までに、 1000名を超える生徒の皆さんと環境について考えてきました。

また、2023年5月、これまでの対面授業の経験をいかし、中高生向けの探究学習映像教材「ネスレ サステナビリティ プログラム ~はじめよう探究学習~」を開始しています。全国の中学校、高校のみなさまに、いつでも、どこからでもネスレのサステナビリティの取り組み事例を授業でご活用いただけます。
(https://www.nestle.co.jp/csv/sustainability-program)

2022年5月には、ネスレ日本とNPO法人 須磨ユニバーサルビーチプロジェクトが協力し、神戸市須磨海岸の清掃活動をおこないました。

csv2023_j_planet_14

神戸市須磨海岸の清掃