温室効果ガス排出量実質ゼロへの道
気候変動は社会にとって最大の課題の1つです。また、私たちのビジネスの将来にとっても最大のリスクの1 つです。その深刻さと影響を抑えるには、私たち全員が緊急に行動をとる必要があります。
気候危機と低炭素の未来に対する解決策は、公正で、人権に配慮し、コミュニティに恩恵をもたらすものでなければなりません。ネスレの温室効果ガス (GHG) 排出量の大部分 (95%) は、土地利用や農業などの活動によるバリューチェーンから発生しています。そのため、私たちはバリューチェーン全体のパートナーと協力して、再生農業などの活動を拡大しています。ネスレは成長を続けながらもGHG排出量の大幅削減に取り組んでいます。
2020年に「Net Zero Roadmap」を発表して以来、ネスレの活動のスコープ1、2、3すべてにおいて温室効果ガス排出量の削減を実現すべく事業を変革してきました。スコープ3の排出量削減を支援する2つの主要な戦略的アプローチを開発しました。「ネスレ フォレスト・ポジティブ」戦略は、森林と自然生息地の保全と回復を目指しています。「ネスレ農業フレームワーク」は、より再生可能な食品および農業システムに向けたビジョンを示しています。
2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指して
排出量削減向けた取り組み
炭素の削減と除去
温室効果ガス排出量実質ゼロを達成するには、事業全体とサプライチェーン全体で排出量を削減する必要があります。
私たちはサプライヤー、生産者、コミュニティと協力し、再生農業の実践の利用を拡大しています。また、持続可能な物流、パッケージ、製造活動に投資し、森林破壊のリスクを削減しています。
ネスレの「Net Zero Roadmap」には炭素除去が含まれています。サプライチェーン内の自然気候ソリューションは、大気から温室効果ガスを除去し、脱炭素化への道筋の重要な部分を形成します。
これらの除去プロジェクトは、ネスレが原材料を調達し、森林、湿地や泥炭地の回復を支援するランドスケープにおいて行われます。また、このプロジェクトは、地域社会にさらなる利益をもたらし、生物多様性と自然生態系を保護することにも支援します。
スコープ1および2の排出量についてエネルギー消費を削減し、工場および物流活動における再生可能エネルギーの割合を増やすことを主な戦略としています。
「Net Zero Roadmap」の実践
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気候変動は今や、将来の予測ではなく、実際に経験したことなのです。ネスレのように農業に依存している企業にとって、これは非常に重要なことであり、だからこそ私たちは遅くとも2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを達成することで一翼を担うことを固く決意しているのです。