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失敗を恐れず、「Give First」と「ワクワク」で周囲を巻き込む

ネスレのサステナビリティの取り組みについて、その価値や想いを社外に届けるためのプロジェクトの企画開発を行っています。想いをともにする多くの方々と協業し、取り組んでいます。

マーケティング&コミュニケーションズ本部 コーポレートアフェアーズ統括部
サステナビリティ&ステークホルダーリレーションズ室
Kazushige T.

経歴

2019年キャリア入社
2019年PR会社に出向
2021年コーポレートアフェアーズ統括部 メディアリレーションズ室
2024年~現職

海外インターンシップが現在の仕事につながっている

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    ジャパン・ナイトの球場の様子

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    日本式の応援を記載した冊子を作成


私は就職活動が始まる大学3年生の頃、働くことに悩んだことがありました。そんな時に、米国ワシントン州シアトルで日米の文化交流に携わる海外インターンシップの募集を見て「異なる環境の中で働いてみたい」と応募し、運よく採用されました。

シアトルは日系アメリカ人が多く住む地域ですが、日本語ができない、日本文化を知らないという方も多く、日本人として何かできないかと考えていました。そこで、シアトルマリナーズが開催するジャパン・ナイトというイベントで、チャリティイベントを企画しました。イベントでは日本式の「野球を皆で応援する」体験をしてもらいました。最初は冷ややかな反応だった周囲も、徐々に一緒に盛り上がり始め、観客席でウエーブが起きたんです!
これは現地日系新聞にも取り上げられ、伝えたいことをストレートに発信するだけでなく、きっかけや場を作ってコミュニケーションをすればさらに効果的で響くものになる、と実感しました。

この経験から日本でPRの仕事に携わり、現在は、サステナビリティの取り組みを社外に伝える業務をしています。

アップサイクルの取り組みに対する想い

「価値」や「想い」を届けるためにはどういったコミュニケーションが最適なのか、消費者トレンドはもちろん、昨今の社会課題も重ね合わせた上で考える必要があります。

ネスレはグローバルで環境負荷を削減するために、製品パッケージの改良、つまり脱プラスチック化やモノマテリアル化などに以前から取り組んでいます。そして現在ネスレ日本は、資源や食品残渣のリサイクル率向上を目指す企業連携プラットフォーム「一般社団法人アップサイクル」の設立をリードし、積極的に各社・自治体との連携を進めています。
アップサイクルとは、本来廃棄される予定であったものをデザインやアイデアで再活用して、新たな価値あるものに生まれ変わらせる手法のことです。この取り組みを始めた理由は、消費者のお客さまにさりげなく、毎日の生活の中で楽しみながらライフスタイルを変えていただきたいと考えたからです。

一般社団法人アップサイクルへの参画については、こちら

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    紙資源を再利用した紙糸


最初に開始したのが、ネスレ日本製品の紙パッケージなどの資源を紙糸にアップサイクルするプロジェクト「TSUMUGI」です。繊維製品にするためには、耐久性をはじめ、定められた規格をクリアしなければならず、技術的にも大変難しく、試行錯誤を重ねました。プロジェクトの存続が危ぶまれたこともありましたが、日清紡グループをはじめとする繊維に関わる皆さんと熱い想いを共有し、皆さんにご協力いただいたおかげで、製品化することができました。

メディアで取り上げていただくようになると、多くのお問合せをいただくようになり、「参加したい」「入手したい」と感じた方がこんなにも多くいらっしゃる、と何とも言えないありがたい気持ちになりました。

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一般社団法人アップサイクル 理事の皆さんとともに(写真右端が瀧井)

カギは「Give First」の心がけ、そしてワクワクしながら仕事を面白がること

私はこれまでサステナビリティに関するさまざまなプロジェクトに携わりました。
1つは、兵庫県芦屋市の市制施行 80 周年記念事業として市役所内にオープンした「ASHIYA cafe supported by NESCAFÉ」です。このカフェは、障がいのある方がスタッフとして働き、地域の憩いの場として親しまれています。
また、妊娠・出産・子育てといったライフステージの変化のタイミングにおいて、身近に頼れる人や環境がなく、より孤独や不安を抱える方が増えているという社会課題に取り組むため、産前産後のママがリラックスできる産後ケア施設の立ち上げのサポートをしました。
ネスレ日本製品の使用済み紙パッケージなどと、六甲山の手入れから発生した間伐材を有効活用して、子ども服にアップサイクルし、神戸市内の児童養護施設で暮らす子どもたちへ届けようという取り組みも行いました。

これらのプロジェクトを遂行するためにも仕事をする上で心がけていることの一つが「Give First(自分から先に貢献する)」です。まず自分が周囲の人に働きかけることで、何かのきっかけで新しい取り組みにつながり、思わぬ形で発展することがあります。
もう一つは、「ワクワクして仕事を積極的に面白がる」ことです。皆で楽しみながら取り組めば、難しい問題も解決できるかもしれないし、もっといい仕事ができるかもしれない。
そして、失敗を恐れ過ぎず、自分の「やりたい」をいう気持ちを先へ進む大きな力としています。最後には、その想いがお客さまにもきちんと届きます。