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水資源管理への総合的な取り組み

水資源管理への総合的な取り組み

気候変動、人口増加、土地利用の変化により、清潔で安全な水の確保がますます困難になっています。

健全な水の生態系は、生物多様性を維持し、飲料水や衛生のための清潔な水を確保するうえで欠かせません。しかし世界の多くの地域では、人間や生態系が必要とする淡水が依然として不足しており、20億人以上が健康・衛生・農作物の栽培に必要な水を十分に得られていません。

私たちは、事業活動や農業サプライチェーン全体を通じて水を不可欠な資源として活用し、水資源の保護に果たすべき役割を自覚しています。工場での水使用効率の改善、生産者へのより良い水管理の導入支援、そして事業拠点や調達地域周辺のコミュニティにおける安全な水・衛生へのアクセス向上に取り組んでいます。

ネスレ ウォーターズ・プレミアム飲料は、地域のウォータースチュワードシッププロジェクトを通じて、事業における取水量を上回る水量便益の実現を目指しています。

ネスレの進捗

Title
総取水量

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百万立方メートル

Title
地域のウォータースチュワードシッププロジェクトによって、ネスレ ウォーターズ・プレミアム飲料が実現した水量便益(VWB)

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百万立方メートル

詳細は、2025 Non-Financial Statement(英語版PDF、18Mb)の「Environmental Disclosures」セクションをご覧ください。

ネスレの水資源管理の取り組み

水の節約目標、環境規制の遵守に向けたプロセス、全事業における水資源管理(グローバルサイトへ遷移します)のベストプラクティスの実践など、水資源管理への取り組みはネスレのサステナビリティ戦略の重要な柱です。ネスレのCEOは、エグゼクティブ・ボードとともに、こうした戦略の策定と実行に責任を担っています。

水不足は世界の多くの地域で問題となっており、私たちの製品の原料を生産するコミュニティや生産者にも地域レベルで影響を受けています。ネスレのウォータースチュワードシップへの取り組みは、地域の水源から広域の集水域まで視野に入れたものです。法令遵守を最低限の基準としながら、水資源管理のベストプラクティスを実践し、調達地域におけるステークホルダーとの連携した行動へとつなげています。

Alliance for Water Stewardship(AWS)は、ウォータースチュワードシップを「社会的・文化的公平性、環境の持続可能性、経済的価値をもたらす水の活用を、事業拠点および集水域の両レベルでの行動を含む、ステークホルダーを巻き込んだプロセスを通じて実現するもの」と定義しています。

ネスレでは、事業活動、サプライチェーン、そしてコミュニティにおける水の利用について、以下を含む総合的な取り組みを実施しています。

  • 各拠点およびその周辺における水資源の管理(地域の流域のニーズとリスクに応じた取り組みを実施)。
  • 工場周辺の労働者とコミュニティに対する、安全な水・衛生設備・衛生習慣へのアクセスを含む水の権利の保障。
  • 水質の改善、地域の水循環の再生、生物多様性の向上を通じた環境へのプラスの影響の実現。
  • 厳格な認証(AWSなど)、公開報告、ウォーター・ポジティブプロジェクトの独立した成果測定(水量便益算定手法など)を通じた、透明性の高い第三者検証済みの成果の提供。
  • 地域コミュニティ、生産者、NGO、公的機関などのステークホルダーと連携し、共通の水課題への対応とシステム全体の変革の推進。

ネスレは、事業活動およびその周辺における水資源管理に総合的な取り組みを採用しています。可能な限り水資源を保護・回復・再生することを目指し、Alliance for Water Stewardship(AWS)の基準に沿った水管理を実践しています。

ネスレのウォータースチュワードシップ

水は、私たちの再生農業フレームワークを構成する5つの柱のひとつであり、再生フードシステムの推進においても重要な役割を担っています。

主要用語の解説

再生農業
持続可能な農業イニシアチブ(SAI)プラットフォームに基づき、ネスレは再生農業を「土壌を中心に、水、生物多様性などの天然資源を保全、回復させながら、土壌や植物に炭素を蓄積し、同時に生産者の生計向上を目指す農業アプローチ」と定義しています。再生農業の実践例には、不耕起・省耕起農法やアグロフォレストリー(森林農業)などがあります。詳細はNestlé Agriculture Framework(英語版PDF、19Mb)をご参照ください。再生農業についての詳しい説明はこちらをご覧ください。

再生フードシステムの大規模推進

  • ネスレが再生フードシステムを大規模に推進する意図とは、ネスレが声を上げ、その影響力を活かして他者と連携しながら進歩を促すこと
  • 農地や景観の保全・回復を助ける「再生型」であること
  • 食料の栽培・生産・加工・包装・流通・消費、および食品と食品関連廃棄物の管理に関わる担い手・活動・プロセス・製品を包含する「フードシステム」にすること
  • 地球、地域社会、個人にとってグローバルかつシステムレベルの変革が必要であることから、「大規模」に展開すること

再生フードシステムについての詳しい説明はこちらをお読みください。

  • 工場
    ネスレは、工場における取水量と排水の水質をモニタリングしながら、水使用効率の改善に継続的に取り組んでいます。
    工場
  • ネスレ ウォーターズ・プレミアム飲料の約束
    私たちは様々なプロジェクトを通じて、ボトルウォーター事業が使用する量を上回る水が自然界に蓄えられるよう、地域の水循環の再生を推進しています。
    ネスレ ウォーターズ・プレミアム飲料の約束
  • 農業
    ネスレは、生産者が土地管理における節水ソリューションを導入できるよう支援するとともに、コミュニティにおける清潔な水へのアクセス拡大に取り組んでいます。こうした取り組みは流域の保護を目的とし、単なる水の管理にとどまらず、事業を展開し原料を調達する地域での水資源の再生にも貢献しています。
    農業
  • コミュニティ
    私たちは水と衛生に関する権利を尊重・推進し、地域の水資源を守るため、自社拠点での水使用量と排水の水質を厳密にモニタリングしています。人権重要課題アクションプランでは、水・衛生設備・衛生習慣を、事業活動とサプライチェーンの両面におけるウォータースチュワードシップ活動の中心に据えています。
    コミュニティ
  • パートナーシップと政策提言
    ネスレは、流域に共通する課題に対処するため、地域およびグローバルのステークホルダーと連携して取り組んでいます。
    パートナーシップと政策提言

ネスレの事業活動を超えた取り組みの拡大

気候変動、水消費量の増加、都市化の進展、インフラの老朽化などは、自然の水資源を損なう要因の一部です。こうした傾向は、降水量の予測や清潔な水の確保にも影響を及ぼしています。さらに、気温の上昇と異常気象の激化により、洪水や干ばつが増加しています。

ネスレは、水資源が単独で存在するものではなく、より広範で相互に依存しあう自然や社会の共有システムの一部であることを認識しています。そのため、水資源とそれが支える自然環境・コミュニティ・経済を守るために、私たちの事業活動を超えて外部パートナーと連携した取り組みを進めています。

CEO Water Mandate

CEO Water Mandateは、水・衛生・持続可能な開発目標(SDGs)に取り組むビジネスリーダーを結びつける国連グローバル・コンパクトのイニシアチブであり、ネスレはそのメンバーです。

Alliance for Water Stewardshipとの連携

ネスレは、Alliance for Water Stewardship(AWS)の創設メンバーです。代表者はAWS理事会に参加するとともに、AWS技術委員会や農業分野をはじめとする特定のワーキンググループの活動にも貢献しています。

Areal factory view

英国におけるランドスケープ・エンタープライズ・ネットワーク(LENs)

2022年、ネスレはランドスケープ ・ エンタープライズ ・ ネットワーク (LENs)の一環として、英国イースト・アングリアでランドスケーププロジェクトを開始しました。このイニシアチブは、景観全体にわたって被覆作物の栽培やその他の再生農業活動を実施することで、水質の改善を目指しています。

Bridge

その他の水に関するパートナーシップと政策提言

ネスレは、自然を活用したソリューションと技術的ソリューションを組み合わせながら、水の利用者やパートナーと協力して水資源管理の推進に取り組んでいます。ネスレが参加している団体は以下の通りです。

  • 世界銀行グループの「2030水資源グループ」
  • 国連グローバル・コンパクトのイニシアチブ「CEO Water Mandate」
  • WASH4Workイニシアチブ
  • Alliance for Water Stewardship

ネスレは、世界資源研究所(WRI)が主催するグローバルワーキンググループに参加しています。このグループは、ウォータースチュワードシップ・イニシアチブがもたらす便益を評価するための「水量便益算定手法」の更新に取り組んでいます。

これまでの基盤をさらに発展させる

ネスレの農学者とサプライヤーは、サプライチェーン全体の生産者を対象に、再生農業の実践に関する研修を継続的に行っています。研修では、灌漑技術の導入、精密農業、有機肥料の活用など、効率的な水管理を支援する取り組みを指導しています。

また、生産者や地域のステークホルダーとともに実施できると判断した流域保全の活動に積極的に取り組んでいます。これらの活動は主に、サプライチェーンが高い水リスクにさらされている流域を対象とし、生産者の水使用量の削減と水の供給量の増加の両立を目指しています。