森林
ネスレの森林を守る取り組みは、温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す上で非常に重要であり、サプライチェーンにおける森林破壊をなくすという10年にわたる取り組みの上に成り立っています。
この戦略は、ネスレの主要製品が森林破壊につながらないことを約束するものです。長年にわたり、ネスレはバリューチェーンにおける森林破壊防止、責任ある森林管理を推進するとともに、炭素を吸収する森林や泥炭地の保護と回復を支援してきました。
ネスレのグローバル森林再生プログラム(Global Reforestation Program)は、サプライチェーンと原材料の調達先において、大規模な森林再生プロジェクトを実施するものです。森林破壊防止への取り組みと人権保護におけるネスレの進捗は、外部の評価機関からも認められており、2023年、World Benchmarking Alliance(WBA)のNature Benchmark部門で1位を獲得しました。2024年には、過去10年間にわたる森林破壊防止、森林転換、人権保護の取り組みで最も優れた企業として「Forest 500」の評価を受けています。
ネスレの進捗
ネスレの戦略
森林破壊ゼロのサプライチェーンを実現するという目標を達成するには、まず、主要な森林リスク商品のさまざまな森林破壊の原因を理解し、対処する必要があります。次に、サプライチェーンが属する環境の中でサプライチェーンを調査し、より広範な生態系にも恩恵をもたらす責任ある総合的なアプローチを目指します。
ネスレは、戦略を強化するために、フォレスト・ポジティブ外部諮問委員会を設置しました。委員会は、民間団体、学術界、技術機関の独立した専門家で構成されています。これにより、透明性、信頼性、科学に基づいたアプローチを開発することができます。委員会の推奨事項とアクションの実施状況は、公開レポートで追跡しています。Nestlé Forest Positive External Advisory Council report (ネスレ フォレスト・ポジティブ外部諮問委員会レポート) 2021-2022 (英語版pdf、2Mb)をご覧ください。
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I. 森林破壊ゼロのサプライチェーン ネスレの戦略は、過去に森林破壊リスクが高いと評価された原材料に重点を置いています。肉、パーム油、パルプと紙、大豆、砂糖、カカオ、コーヒーの一次サプライチェーンが森林破壊ゼロと評価されるという目標に向けて、大きな進捗を遂げています。2024年末までに、93.5%という数字を達成しました。主要原材料について、森林破壊ゼロのサプライチェーンを達成し、維持するには、サプライチェーン内のトレーサビリティを確保することが重要です。ネスレでは、農場評価、認証、衛星モニタリングなどのツールを活用し、進捗状況の評価を行っています。 -
II. サプライチェーンにおける長期的な森林保全と再生 私たちは、先住民族や現地のコミュニティの権利を尊重しながら、森林を維持保全し、劣化した森林および自然生態系の回復を支援するための積極的な対策の実施に取り組んでいます。
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III. 持続可能な景観 現在私たちは、パーム油、パルプと紙、大豆、カカオ、小麦を対象とした16 のランドスケープイニシアチブをサポートしています。これは、個々の土地や独立した活動に重点を置くのではなく、森林破壊の原因に対処し、森林再生を促し、ランドスケープ全体にわたる持続可能な土地管理を実施するための共同作業です。