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コーヒーのカフェインレスとは?デカフェとの違いやカフェイン控えめにしたい時の飲み物なども紹介

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更新日:2024/11/28

カフェインがカットされたコーヒーには「カフェインレス」「デカフェ」など色々な表記方法があり「カフェインレス=カフェイン0%」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?

この記事ではカフェインレスとデカフェの違いやカフェインを摂取する時の注意点についてご紹介しています。カフェインのメリット・デメリットや適切な摂取量を知れば、カフェイン量を調整しながらもっとコーヒーを楽しめるようになりますよ。

まず、カフェインとは?

カフェインはコーヒー豆やカカオ豆、茶葉などに含まれる成分のひとつです。これらを原料としたコーヒーやお茶には、カフェインが含まれています。また苦味のあるカフェインは食品添加物として古くから使用されてきました。

代表的な飲み物に含まれるカフェイン量の目安は以下の通りです。

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子どもや妊婦さんはカフェイン控えめの方が良い?

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欧州食品安全機関(EFSA)では、妊娠中や授乳中の人は、1日約200mgまでのカフェインの摂取であれば胎児や乳児の健康に影響を与えないとの見解を示しています。

妊娠中や授乳中だからといって、カフェインを完全に絶つ必要はありませんが、摂取量には気をつけてください。日本の食品安全委員会では、摂りすぎると胎児の発育に影響する可能性があるとして、妊娠中のカフェイン摂取について注意を呼びかけています。

なお、1日約200mgを超える量のカフェインを摂取すると、すぐに問題が起きることはありませんが、カフェインの過剰摂取により胎児や乳児の成長を阻害するおそれがあるため、妊娠・授乳中の人は摂りすぎには注意しましょう。

またEFSAでは、健康な子どもについては1日体重1kg当たり3mgまでのカフェイン摂取を示しています。コーヒー以外の飲み物にもカフェインが含まれるため、1日の摂取量に注意してカフェインを摂りすぎないようにしましょう。

カフェインレスコーヒーって何?飲むメリットは?

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カフェインレスコーヒーは普通のコーヒーに比べてカフェイン量を大幅にカットしてあるのが一般的です。コーヒーを飲みたいと思ってもカフェインが気になって飲むのを控えてしまうという人もいるでしょう。カフェインの摂取量を抑えたい時は、カフェインレスコーヒーを飲むのも選択肢のひとつです。

カフェインレスコーヒーとして販売されている製品は、各製品によってカフェインの含有量が異なります。カフェインの摂取量を少なくしたい場合は気をつけましょう。

コーヒーのカフェインレス・デカフェ・ノンカフェインって何が違うの?

カフェイン控えめにしたい人に向けたコーヒーには「カフェインレス」の他に「デカフェ」や「ノンカフェイン」と呼ばれる種類もあります。これらの言葉は同じ意味として捉えられがちですが、カフェインの含有量に違いがあるため注意して選んでください。

ここではカフェインレス、デカフェ、ノンカフェインの違いについてご紹介します。

カフェインレスコーヒーとは

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コーヒーのカフェインを90%以上取り除いたもの*がカフェインレスコーヒーと定義されています。カフェインが全く入っていないということではなく、少量のカフェインが含まれているのがポイントです。

デカフェコーヒーとは

デカフェコーヒーとはカフェインレスコーヒーと同様にコーヒーのカフェインを 90 %以上取り除いたもの*と定義されています。カフェインをカットしているという点では、カフェインレスコーヒーとほぼ同じといえるでしょう。なお海外ではデカフェという呼び方が主流のようです。

*参考:コーヒー公取協規約及び同施行規則|全日本コーヒー公正取引協議会

ノンカフェインコーヒーとは

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ノンカフェインコーヒーとはカフェインを全く含まないことを意味します。カフェイン含有量が0%の場合にのみノンカフェインと表記可能です。カフェインレスコーヒーとデカフェコーヒーはカフェインがカットされているものの、厳密にいえばカフェイン0%ではありません。

カフェインゼロコーヒーとは

カフェインレス、デカフェ、ノンカフェインの他にカフェインゼロコーヒーといういい方もあり、ノンカフェインという意味ではありません。

食品表示基準では特定の成分についてゼロと表示できる基準が定められています。食品表示基準で指定された栄養成分に関しては、食品100g当たりの成分量が基準値未満であれば0と表示可能です。例えば熱量は5kcal未満なら0kcal、脂質は5g未満なら0g*と表示できます。

*参考:栄養成分表示ハンドブック|東京都

カフェインは食品表示基準の適用外なので基準値はありませんが、カフェインゼロコーヒーと表記してある製品でも実際は数mgのカフェインが含まれている可能性があります。

コーヒーに含まれるカフェインの除去方法

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コーヒーからカフェインを取り除く方法は数種類あり、焙煎する前の生豆の段階で行われるのが一般的です。ここでは、代表的なカフェインの除去方法を2つ紹介します。

二酸化炭素を使った除去

二酸化炭素を使ってカフェインを除去する方法で、安全性も高い一方である程度の製造設備も必要になるのが特徴です。

水を使った除去

水を使ったカフェインの除去方法にはいくつか種類がありますが、化学薬品を使わない一方で処理時間も長くなるのが特徴です。

カフェインレスコーヒーがおすすめのシーン

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カフェインレスコーヒーが特におすすめなシーンは、夕方以降です。良質な睡眠を確保したい観点では、夕方以降にカフェイン摂取を控えることが良いとされています。夕食後などにコーヒーを飲みたい時はカフェインレスコーヒーを選ぶと良いでしょう。

またコーヒーを1日に何杯も飲む人は、1日当たりのカフェイン摂取総量が多くなりすぎないように、一部をカフェインレスコーヒーに置き換えるのも良いかもしれません。

出典:健康づくりのための睡眠ガイド2023|厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/index.html)

カフェインと健康との関係

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カフェインは睡眠への影響はフォーカスされやすいですが、健康との関連も注目されている成分です。一例として、カフェインとスポーツについての研究報告があります。詳しくは下記のリンクからご覧いただけます。

コーヒー以外のカフェインレス・ノンカフェインの飲み物

カフェインが気になる人や妊婦さん、子どもには、カフェイン控えめの飲み物がおすすめです。ここからは、コーヒー以外で手軽に飲めるカフェインレス・ノンカフェインのお茶を紹介します。

麦茶

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麦茶はカフェインを含まない飲み物です。麦茶の原料となっているのは大麦で、ほろ苦い香りがします。麦茶の焙煎方法はいくつかあり、砂と原料を釜に入れて焙煎する方法や高温・高圧状態にした水の力で大麦のエキスを抽出する「亜臨界水抽出法」などが代表的です。

ルイボスティー

ルイボスティーも、カフェインを含まないお茶として知られています。原料の「ルイボス」は南アフリカ原産のマメ科植物です。このルイボスの葉と茎を発酵させたものが、ルイボスティーとして飲用されています。またポリフェノールが含まれているのも特徴です。

そば茶

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そば茶もカフェインを含みません。そば茶の原料はそばの実で、そばにはルチンというポリフェノールが含まれています。ルチンは別名ビタミンPとも呼ばれ、いちじくやそばに多く含まれる物質です。
 

その他

黒豆茶やごぼう茶、あずき茶、たんぽぽ茶などもノンカフェインの飲み物です。各々の原料である黒豆、ごぼう、あずき、たんぽぽにはカフェインが含まれていないため、これらの原料から抽出したお茶にもカフェインは入っていません。

たんぽぽ茶はたんぽぽの根を焙煎してお茶として抽出したもので、昔からコーヒーの代用として親しまれてきた飲み物です。またハーブティーにもノンカフェインのものがあります。

カフェイン摂取時の注意点

カフェインはコーヒーだけでなく、エナジードリンクや飲料などにも含まれています。1日数杯のコーヒーを飲む程度ならカフェインの過剰摂取になるリスクは低いとされていますが、カフェイン入りのエナジードリンクの多量摂取などによるカフェインの摂りすぎには気をつけましょう。

カフェイン入りのドリンクや清涼飲料水には1本当たりコーヒー約2杯分以上のカフェインが含まれている場合もあり、量はもちろんのこと、一度にたくさん飲まないように注意が必要です。

カフェインレスコーヒーとはデカフェコーヒーとほぼ同じ!

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カフェインをカットしてあるという点で、カフェインレスコーヒーとデカフェコーヒーはほぼ同じといえるでしょう。カフェインが気になる人はカフェインレスコーヒーを取り入れると良いですが、飲みすぎなければカフェインの取りすぎにはなりません。

そこでネスレ日本では1日に3杯のコーヒーを飲む習慣「3 Coffee a Day」を提案しています。コーヒーを生活に取り入れて、楽しいひと時を過ごしませんか。

コーヒーと健康に関しては下記のリンクから詳細をご覧いただけます。

参考:カフェインの数値:農林水産省ホームページ(https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/caffeine.html)