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循環型社会でよく聞く3Rとは?明日から実践するための方法を紹介

記事カテゴリ:[ 循環型社会 ]

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更新日:2025/1/31

「循環型社会」とは、石油をはじめとする天然資源を無駄なく使うことで廃棄物を減らし、従来ゴミとしていたものを資源として繰り返し使う、環境に配慮した社会のことです。

この記事では、「循環型社会」の実現に役立つとされる「3R」、あるいは「4R」また「5R」について、実例と共に解説します。

循環型社会のキーワード「3R」とは

「地球上の誰一人取り残さない」との理念を掲げ、人類が今後も地球上で暮らし続けていくために達成すべき17の目標と行動計画をまとめた「SDGs(Sustainable Development Goals)」。循環型社会の実現は、その12番目の目標であるSDGs12『つくる責任つかう責任』に深く関係しています。

キーワードとなるのが「Reduce(リデュース)」、「Reuse(リユース)」、
「Recycle(リサイクル)」の3つからなる「3R」です。3Rとは、「Reduce(リデュース)=ごみそのものを減らす」、「Reuse(リユース)=何度も繰り返し使う」、「Recycle(リサイクル)=資源として再活用するという」の頭文字をとった3つの行動の総称です。

それぞれの具体的な内容としては、Reduce(リデュース)が「マイバッグ・マイボトルを持つ」「詰め替え用がある商品や簡易包装の商品を選ぶ」「レンタルやシェアリングシステムを利用する」など。

Reuse(リユース)が「繰り返し使用できる容器に入った商品を選んで、使い終えたらリユース回収に出す」。Recycle(リサイクル)には「ビン、缶、ペットボトルなど資源として分別する」「リサイクル商品を選ぶ」などがあります。

Reduce(リデュース):廃棄物の発生を抑制 

Reduceは英語で「減らす」という意味です。廃棄物の発生を少なくしたり、商品製造の際に使う資源の量を抑えたりすることを指し、次のような取り組みが該当します。

【消費者の取り組み例】

  • 買い物にエコバッグを利用し、レジ袋はもらわない
  • 詰め替え容器入りや簡易包装の商品を買う
  • 頻繁に使わないものはレンタル・シェアリングサービスを活用する

【生産者の取り組み例】

  • 食品ロスの削減に取り組む
  • 詰め替え容器や簡易包装の普及をすすめる
  • 耐久性、修理性などを工夫しながら商品設計を行い、製造時は原材料の無駄使いを防ぐ

Reuse(リユース):繰り返して使う

Reuseとは、一度使った物やその部品などを繰り返し使用したり、それが可能となるような商品の製造および技術の開発などを行うことです。

【消費者の取り組み例】

  • 利用後に返却・回収に回し、牛乳びんのように 洗浄してから再度使える「リターナブル容器」 の商品を選ぶ
  • 不用品をフリーマーケットに出品する

【生産者の取り組み例】

  • 本体あるいは部品の再使用がしやすい商品設計をする
  • 回収した使用済み商品の全体または一部を再生、活用して新品同様の物を再び作り出す
  • 使い終わった商品の本体、部品、容器などを回収して再度利用する

Recycle(リサイクル):資源として再利用

Recycleとは廃棄物などを材料やエネルギー源として再活用することです。それに向けた商品設計や使用済み商品の回収の他、リサイクル関連の技術や装置の開発なども含みます。

【消費者の取り組み例】

  • 資源ごみの分別回収に参加したり、効率的な分別回収に協力する
  • リサイクルによってつくられた商品をできるだけ利用する

【生産者の取り組み例】

  • リサイクルされた原材料で商品をつくる
  • リサイクルしやすい商品の設計や製造を行う
  • 自社製の使用済み商品の回収やリサイクルを行う
  • 副産物や使用済み商品のリサイクルの効率化に努める

4R・Refuse(リフューズ):ゴミになるものを買わない

Refuseは英語で「断る」という意味で、廃棄物となる余分なものや不要品を受け取らない、買わないことを指します。これを「3R」に加えることで、「4R」と総称します。

【消費者の取り組み例】

  • 飲食店では使い捨てカトラリー類の提供を断り、マイ箸やマイストローを活用する
  • レシートはオンライン形式で受け取る。食料品は食べきれる分だけ購入する

【生産者の取り組み例】

  • 廃棄を前提としない商品づくりを行う
  • ペーパーレス化を促進する

5R・Repair(リペア):修理して使う

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上記の「4R」に、「修理」を意味するRepairを加えた5つの取り組みを「5R」と呼びます。具体的な取り組み例には次のようなものがあります。

【消費者の取り組み例】

  • 壊れた商品はすぐに捨てずに、修理できるかを調べる
  • サイズが合わなくなっただけの衣類や古着、端切れをリメイクする
  • 購入後に修理サービスを受けられる商品を買う
  • 故障した商品を修理し、商品化してくれるリサイクルショップを活用する

リサイクルに向けたネスレの取り組み事例・廃棄される紙パッケージからTシャツ、トートバッグへアップサイクル

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ネスレ日本は2023年3月に、資源や食品残渣のリサイクル率向上を目指す企業連携プラットフォーム「一般社団法人アップサイクル」に設立企業として参画しました。
「ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック」の使用済みパッケージをスーパーなどの店頭で回収し、アップサイクル*する取り組みを推進しています。

10月には、「一般社団法人アップサイクル」の使用後の紙資源や未利用の間伐材から紙糸を制作するプロジェクト「TSUMUGI」と協力し、「ネスカフェ」や「キットカット」などの紙パッケージを使用して作った“アップサイクル” 商品の一般販売を開始しました。
また、2024年1月には“いつも ココロ はずむ”をテーマに水引のアート作品やアクセサリーを企画・制作・販売する「東京水引」とのコラボレーションが実現し、ネスレ製品紙パッケージをアップサイクルした水引(創作アクセサリー)が発売されました。そのほかにも、さまざまな伝統工芸とコラボレーションを行い、製品の企画・制作・販売を行っております。

*廃棄されてしまう物を価値のある物に変える試みのこと。

日常で気付いたことから始めよう

循環型社会の実現に向けた取り組みは、私たち一人ひとりが日々の小さな行動から始めることが可能です。今回ご紹介した「3R」をはじめとするさまざまな事例を参考に、普段の暮らしの中で「自分にもできる」と気付いたところからまずは始めてみませんか?

個人の取り組みはたとえ小さなものでも、多くの人が参画することで、それはやがて持続可能な社会の実現や人々の生活の質向上へとつながっていくことでしょう。

ネスレのサステナビリティに関する取り組みは、下記のリンクからご覧いただけます。