- 第3四半期までのオーガニックグロースは2.0%で実質内部成長率(RIG)もプラス。
- 消費者需要が軟化しつつある環境と第三四半期に顧客在庫の削減を推進したことで実質内部成長率は0.5%。
- プライシングは前年、前々年の前例のない上昇の後で1.6%に減速。
- 総売上は2.4%減の671億スイスフラン(2023年1-9月期は688億スイスフラン)。為替変動は4.1%、買収を差し引き後の事業売却は0.3%、それぞれ売上にマイナスの影響。
- 業績向上と変革のための組織およびエグゼクティブボードの変更を発表(別途英文プレスリリース参照)。
- 2024年通年の見通しを更新:売上のオーガニックグロースは約2%の見通し。基礎となる資産ベースでの営業利益率は約17.0%となる見込み。基礎となる資産ベースでの一株当たり利益は為替変動の影響を除いてほぼ横ばいと予想。
ネスレS.A. CEO ローラン・フレックスのコメント
「プラスの実質内部成長がけん引する形で売上のオーガニックグロースを実現することができました。この数カ月消費者需要が軟化しており、この需要環境は今後も継続すると考えています。この見通しに加え、第4四半期には顧客在庫の削減をさらに進めていくことを考慮し、私たちは通年の見通しを見直し、売上のオーガニックグロースは第3四半期までと同様の約2%を見込んでいます。
ネスレはそのグローバルな規模、そして人々が日常的に、またあらゆるライフステージにおいて関わる象徴的なブランドや革新的な製品の幅広いポートフォリオによって業界で勝ち抜いていける独自の地位を築いています。この強い基礎の上に、私たちは消費者と顧客に対する焦点をより一層明確にし、業績の加速とマーケットシェアの伸長のためネスレのカテゴリーを育てていきます。
またデジタルトランスフォーメーションを進めて敏捷性と効率を高めます。ネスレのブランドが市場で勝利を収めるためには投資が必要です。効率化と成長レバレッジによってそのための原資を生み出します。市場における統制のとれた計画実行こそが、長期にわたって利益ある成長を維持するという「ネスレの好循環(Nestlé’s virtuous circle)」をけん引するのであり、ネスレはこれを実現するための優れた人材を有しています。
本日発表の組織変更によりシンプルさと集中力がもたらされてネスレの態勢が整います。11月のキャピタルマーケットデイで私たちのさらなる計画をお知らせできることを楽しみにしています。」