本社プレスリリース(英語)の日本語訳
ネスレS.A. CEO フィリップ・ナブラティルは以下のようにコメントしました:
「厳しい外的環境のなか、的を絞った取り組みを行ったことを反映した2025年のネスレのパフォーマンスに勇気づけられています。実質内部成長率(RIG)はすべてのゾーンとグローバル事業でプラスでした。マーケティング投資を増やし、営業利益(UTOP)率16.1%を達成し、92億スイスフランのフリーキャッシュフローを創出しました。昨年下半期に改善したオーガニックグロース、実質内部成長率、およびマーケットシェアの傾向は私たちの取り組みが結果に繋がっていることを示しています。
ネスレはその戦略を加速しています。持てる資源に優先順位をつけ、組織を簡略化して、私たちのポートフォリオを最も強力なブランドを持つ四事業分野に集中させていきます。マーケティングとイノベーションを強化し、今やその範囲を拡げ売上の30%を占めるまでになった成長の可能性の高いプラットフォームへの投資を増強しています。また効率化を進め、財務面での強化も図っています。これを支えているのが卓越と結果を評価するネスレのパフォーマンスカルチャーなのです。
やるべきことはまだまだありますが、より焦点を絞った戦略をスピーディーに実行していくことで2026 年、そしてそれ以降も持続的に業績を改善していけると確信しています。」
業績の概要
| 単位:100万スイスフラン | 2025年 | 2024年 | 前年比(報告ベース) |
|---|---|---|---|
| - 実質内部成長率 (RIG) | 0.8% | 0.8% | |
| - プライシング | 2.8% | 1.5% | |
| オーガニックグロース | 3.5% | 2.2% | |
| 正味買収/(売却) | 0.1% | - 0.3% | |
| 為替変動 | - 5.7% | - 3.7% | |
| 売上伸長率 (レポートベース) | - 2.0% | - 1.8% | |
| 売上 | 89,490 | 91,354 | - 2.0% |
| 基礎となる資産ベースでの営業利益 | 14,389 | 15,704 | - 8.4% |
| 粗利益率 | 45.6% | 46.7% | - 110 bps |
| 基礎となる資産ベースでの営業利益率 | 16.1% | 17.2% | - 110 bps |
| 純利益1 | 9,033 | 10,884 | - 17.0% |
| 一株当たり利益 | 3.51 | 4.19 | - 16.3% |
| 基礎となる資産ベースでの一株当たり利益 | 4.42 | 4.77 | - 7.3% |
| 一株当たり配当(2025案) | 3.10 | 3.05 | 1.6% |
| フリーキャッシュフロー | 9,154 | 10,666 | - 14.2% |
1 親会社の株主に帰属する当年利益
成長戦略を加速
- 四事業を中心にポートフォリオを強化
- コーヒー、ペットケアとニュートリション(合せて売上の70%)の世界的に力のある事業、および地域的に優位な食品とスナックに的を絞って注力
- ニュートリションとネスレ ヘルスサイエンスを単一の事業に統合し、カテゴリーでの優位性を強め、シナジーと簡略化を推進
- 残存するアイスクリーム事業のFroneriへの売却の交渉を含め、引き続きブランドの整理を進め、食品とスナック分野での選択と集中の推進
- 実質内部成長主導の成長を優先
- 成長のプラットフォームの範囲を売上の30%に拡大し、一桁台後半の成長率を達成。そのために2026年に6億スイスフランを追加投資
- 消費者インサイト、イノベーション、およびマーケティング力を増強し、それらを連結
- 事業の変革を加速
- ローカルの責任を強化し、組織の構造を簡略化
- コスト削減プログラムを迅速に実行。事務職の効率化における年間10億スイスフラン削減目標の20%は計画を前倒しする形ですでに達成
- フリーキャッシュフロー(FCF)増に注力し純負債を削減
- 運転資本の圧縮と、2025年下半期の進捗に続く設備投資の最適化に向けたさらなる取り組み
- 小規模で非中核の資産を定期的に見直し、集中を進めるとともに価値を顕在化
- パフォーマンスカルチャーを構築
- 勝つことが認められて報われ、チームは事業のオーナーとして活動し、水準以下のパフォーマンスで慢心することのない風土の醸成
- 実質内部成長の実現を支援するべくインセンティブを調整し、戦略的優先課題の実行に対して報酬
2025 年の財務的パフォーマンス1
- 売上のオーガニックグロース(OG)の勢いは広範囲
- 2025年のOGは3.5%で実質内部成長率(RIG)は0.8%、プライシングが2.8%。
- 的を絞った成長のための投資が成長の強力な加速を後押し。改善は広範なカテゴリーとゾーンに及び、RIGは上半期の0.2%から下半期は1.4%に改善。
- マーケットシェアの傾向は大幅に改善し、グループの数量ベースのシェアは前期並み;ビリオネアブランドのシェア成長はプラスに転じ、過去10年以上の期間で最高のパフォーマンス
- 勢いは第4四半期にも保たれ、OGは4.0%、RIGが1.3%、プライシングは2.8%を記録
1乳児用栄養リコールに関連して、2025年の業績には返品(UTOPで7,500万スイスフラン)および在庫の償却(その他の営業費用として1億1,000万スイスフランが)の推定される影響が含まれています。返品がOGおよびRIGに与える影響は2026年の業績に反映される予定です。
投資を増強しつつ見通しに沿った業績を達成
- 基礎となる資産ベースでの営業利益(UTOP)率は16.1%と見通しに沿った結果
- Fuel for Growth「成長のための燃料」プログラムのコスト削減は11億スイスフランと年間目標を3億5000万スイスフラン以上上回り、予想以上の逆風にもかかわらず好利益率達成を下支え
- 宣伝広告とマーケティング費用は投資の強化と効率の改善を反映して売上の8.6%に到達
- 純利益は90億スイスフランで、基本的な一株当たりの利益は3.51スイスフラン
- フリーキャッシュフローは下半期の好調により92億スイスフラン、純有利子負債/調整済みEBITDA 2.85x; 一株当たりの配当を3.10スイスフランに増加することを提案
2026年の見通し
- オーガニックグロースは約3%から4%の間で、実質内部成長率は的を絞った成長計画により2025 年を上回る見通し;これは-20ベーシズポイント(bps)と予想される乳児用栄養のリコールによる返品と在庫不足の影響を含む;これ以上の影響の有無は不確定でオーガニックグロースを見通しの下限に押し下げる可能性あり
- UTOP率は本年下半期に加速するかたちで対2025年で改善の見込み
- フリーキャッシュフローは90億スイスフラン以上と予測
エグゼクティブボードの人事異動
- 新たに統合されるニュートリション事業の創設に伴い、グローバル管理の事業であったネスレヘルスサイエンスは解消となります。ネスレ ヘルスサイエンスCEOのAnna Mohl氏は2026年2月28日付で エグゼクティブボードから退任し、ネスレ以外での機会を求めることを選択されています。ネスレの取締役会は彼女のこれまでのリーダーシップと多大な貢献に謹んで感謝するとともに、今後の活躍と成功を祈念致します。