神戸
2016年:オーガニックグロースは3.2%。営業利益は為替変動を除いた実質ベースで30ベーシスポイント改善
- オーガニックグロースは3.2%、実質内部成長率は2.4%と引き続き堅調
- 売上は895億スイスフラン、0.8%増、為替変動のマイナス影響は-1.6%
- 営業利益は為替変動を除いた実質ベースで30ベーシスポイント(以下bps)改善、営業利益は20bps改善し15.3%
- 基礎となる資産ベースでの一株当たり利益は3.40スイスフランで、為替変動を除いた実質ベースで3.4%向上
- 平均運転資本は売上の4.7%から2.8%へと大幅な削減
- 一株当たりの配当は2.30スイスフランへの引き上げを提案
- 2017年の見通し:オーガニックグロースは2%から4%の間、将来的な利益率向上を目的とした組織再編費用がかなり増大することを受け、為替変動を除いた実質ベースでの利益率は現状維持。為替変動を除いた実質ベースでの利益率と一株当たりの利益、および資本効率は改善の見通し
ネスレCEO マーク・シュナイダー:
2016年のオーガニックグロースは業界においては高水準でしたが、私たちの期待に対しては低い水準となりました。営業利益率は堅調に改善し、キャッシュフローも大幅に改善しました。これらの結果に基づき、ネスレの取締役会は、継続性への責任を示すべく、22期連続となる配当の引き上げを提案いたします。
2017年のオーガニックグロースは2%から4%の間になると予想しています。将来的な利益率向上のため、2017年には組織再編費用のかなりの増大を見込んでいます。結果として、為替変動を除いた実質ベースの営業利益率は現状維持となる見込みです。為替変動を除いた実質ベースでの利益率と一株当たりの利益、および資本効率は改善の見通しです。
ネスレは引き続き、将来の成長と事業運営の効率化に投資し、2020年までには一桁半ばのオーガニックグロースと大幅な構造コスト削減を目指します。
日本に関して
ゾーン アジア・オセアニア・サハラ以南アフリカ(AOA)
売上は、145億スイスフラン、オーガニックグロース3.2%、実質内部成長率2.9%、営業利益率19.0%、60bps増
先進国市場では日本が順調に成長、オセアニアは実質内部成長が堅調でした。
- 日本のオーガニックグロースはゾーン、グループ全体双方の平均を上回り、実質内部成長とプライシングが同等というバランスのとれた形となりました。これは「ネスカフェ」と「キットカット」全般でのイノベーションとプレミアム化が奏功したものです。
2017年見通し
2017年のオーガニックグロースは2%から4%の間になると予想しています。将来的な利益率向上のため、2017年には組織再編費用のかなりの増大を見込んでいます。結果として、為替変動を除いた実質ベースの営業利益率は現状維持となる見込みです。為替変動を除いた実質ベースでの利益率と一株当たりの利益、および資本効率は改善の見通しです。