ヴェヴェー
- オーガニックグロースは3.6%、内訳は実質内部成長率(RIG)が3.2%とプライシングが0.4%。
南北アメリカ、ピュリナ ペットケア、ネスレ ヘルスサイエンスの強い勢いが成長を下支え。
- スイスフランがほとんどの通貨に対して引き続き高騰したことで売上は7.9%減少。事業売却も4.6%のマイナスの影響。結果的に報告上の売上は8.9%減の843億スイスフラン(2019年は926億スイスフラン)。
- 基礎となる資産ベースでの営業利益率は報告ベースで10ベーシスポイント上昇、為替変動の影響を除いて20bps上昇して17.7%。営業利益率は報告ベースで210bps上昇の16.9%。
- 基礎となる資産ベースでの一株当たり利益は為替変動の影響を除いて3.5%増、報告ベースでは4.5%減の4.21スイスフラン。報告ベースの一株当たり利益は4.30スイスフランで変わらず。
- フリーキャッシュフローは102億スイスフラン。
- 投下資本利益率は240bps上昇して14.7%。
- 取締役会は一株あたりの配当を5サンチーム引き上げ、2.75スイスフランとすることを提案。配当の増額は26年連続。2020年には配当と株式買戻しを通じて総額145億スイスフランを株主に還元。
- ポートフォリオマネジメントは引き続き進展。中国のYinluピーナッツミルクと缶入り粥事業を売却し、米国とカナダの地域湧水ウォーターブランド、ピュリファイド(純水)ウォーター事業、および飲料配達サービスの売却についても合意。2017年からのポートフォリオ転換は現在2017年の総売上の18%に相当。
- 2021年見通し:オーガニックグロースは一桁台半ばの成長率に向けて引き続き伸長。基礎となる資産ベースの営業利益率は引き続き緩やかに改善。為替変動を除いた基礎となる資産ベースでの一株当たり利益と資本効率は高まる見通し。
- 中期見通し: オーガニックグロースは一桁台半ばの成長率を維持。基礎となる資産ベースの営業利益率は引き続き緩やかに改善。堅実な資本配分と資本効率改善を継続。
ネスレS.A. CEO マーク・シュナイダーのコメント:
「2020年は多くの人々にとって過酷な年でしたが、それによって私たちがより強く結びついたことに勇気づけられています。ネスレの従業員、並びに私たちと共に食品飲料が世界中のコミュニティに確実に届くよう働いてくださった農家から小売までにわたるパートナーの皆様に感謝いたします。
この前例のない環境において、私たちは3年連続でオーガニックグロース、利益率、そして資本効率の改善を成し遂げました。
世界的なパンデミック下においてもネスレが減速することはありませんでした。私たちの栄養に関わる専門知識、デジタルの能力、分権的構造、そしてイノベーションの力が変わりゆく消費者行動とトレンドへの素早い対応を可能にしています。ポートフォリオの転換を進め、ネスレ ヘルスサイエンスを栄養の分野での強力な企業として構築し続け、直販ビジネスでのプレゼンスを拡大しました。
同時にネスレは引き続きサステナビリティに注力しており、2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロを達成するという目標への道筋を定めました。この道程は将来の成長を支えるはずであり、取り組みの収益はニュートラルに保ちます - 社会と株主どちらにも価値を生み出すのです。
2021年、オーガニックグロース、利益率、資本効率はネスレの価値創造モデルに合致して引き続き向上すると見込んでいます。」
見通し
- 2021年見通し: オーガニックグロースは一桁台半ばの成長率に向けて引き続き伸長。基礎となる資産ベースの営業利益率は引き続き緩やかに向上。為替変動を除いた基礎となる資産ベースでの一株当たり利益と資本効率は高まる見通しです。
- 中期見通し: オーガニックグロースは一桁台半ばの成長率を維持。基礎となる資産ベースの営業利益率は引き続き緩やかに向上。堅実な資本配分と資本効率改善を継続します。
*英文プレスリリース(Nestlé reports full-year results for 2020)