ネスレの「共通価値の創造フォーラム」第5回が、地域開発推進における事業の役割を議題とした活発な討議をもってその一日を終えました。
この催事のオープニングには、コロンビア大統領夫妻が参加されました。
ニューヨーク、ロンドン、ワシントンD.C.、ニューデリーに続きことしは米州開発銀行との共催でコロンビアのカルタヘナ市での開催となりました。
格好の組み合わせ
大統領はネスレと米州開発銀行に対してコロンビアでの開催に謝意を表しました。
「共通価値という考え方は、コロンビアでやり遂げようとしていることに、完全に合致しています」
「貧困からの脱却は私たちにとって非常に重要な目標です。官民の相乗効果を作り出すことにより、『共通価値の創造』がその役割を発揮できる場所なのです」
ウェブキャスト・ライブ
産業界や学界、行政、市民社会から多くの著名な国際的な専門家など350名以上が、ウェブキャストで中継されたこの討論に参加しました。
テーマは、「共通価値の創造」のビジネスモデルの中核をなす栄養、水資源、農業・地域開発でした。
ネスレは、企業が長きにわたり成長し、株主のために価値を創造するためには、社会にとっての価値も創造しなければならないと信じています。
参加者は、健全な経済と健全な社会の結びつきと、子どもの肥満を解決するために食品産業がどのように貢献できるのかについて討論しました。
ミルクと少額融資
ネスレのブラベック会長は、フォーラムへの関心の高さが、「共通価値の創造」という考え方が南米にとって非常に関係のある考え方であるということを示しています、と語りました。
「共通価値の創造」モデルは、農村部のコミュニティーの農家の方々と協働してきたネスレの経験から生まれました。
ネスレは南米で90年以上にわたりミルク地区を開発してきました。現在コロンビアのカケタでは、およそ3万5,000人の酪農家の方々が、約40年前にフロレンシアの町にネスレが建設したプラントに、ミルクを搬入しています。
ネスレはミルクを集めているだけではなく、生産性を向上させるために、何千人もの農家にトレーニングや、少額融資を提供しているのです、とブラベック会長は強調しました。
「共通価値の創造」モデルは、『世界中の事業とステークホルダー』に適用できる開かれたものであると、ブラベック会長は語りました。