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「ネスプレッソ」のサステナビリティ・プログラムによりコーヒー農家の経営と社会的状況が改善されたことが調査で判明

「ネスプレッソ」のサステナビリティ・プログラムによりコーヒー農家の経営と社会的状況が改善されたことが調査で判明

コロンビアで「ネスプレッソ・AAA(トリプルエー)・サステナブル・クオリティ・プログラム」に参加しているコーヒー農家は収入が比較的高く、生活条件もよく、農業の生産性も向上していることが調査でわかりました。

コロンビアの独立調査機関「クレセ」が行ったこの調査では、「ネスプレッソ・AAA・プログラム」に参加しているコロンビアのコーヒー農家1,000人について社会的そして環境的、経済的状況が検証されました。

レインフォレスト・アライアンスと協力して開発したこのプログラムは、持続可能な農業の改善と農家の暮らしの向上を図る一方で、「ネスプレッソ」のお客さまが期待される「グラン・クリュ」コーヒーをお届けするために必要な高品質のコーヒー生豆を確保するべく、独自のアプローチを用いています。

安定した品質

「私たちにとって、品質と持続可能性は密接につながっています。農法がより持続可能なものになることにより、今後も長きにわたり安定した品質のコーヒー生産の能力が向上するのです」とネスプレッソCEO、ジャンマルク・デュボワザン。デュボワザンCEOは米国ニューヨークで開催されたレイン・フォレストのイベントでその調査結果を公表しました。

「AAAプログラムを通じて、私たちはコーヒー栽培がより環境の面から持続可能なものになるよう、そして
ネスプレッソのサプライヤーであるコーヒー農家にとって市場がより魅力的なものになるよう取り組んでいます」

調査では、例えばこの取り組みに参加している農家の2011年の収入は参加していない農家に比べて4割多いことがわかるなど、このプログラムが機能していることが明らかになりました。

同様に、このプランに参加している農家の利益の高さは、肥料や快活なコーヒー品種の育成に多くの投資を可能にするなど、生産性の高さに関係していることがわかりました。

よりよい経営判断

「現場から得られた具体的なデータは、レインフォレスト・アライアンスとネスプレッソとのパートナーシップがコーヒー栽培コミュニティにおいて影響のあることを示しています」とレインフォレスト・アライアンス代表テンジー・ウエラン氏。

調査では、10年以上の実績があり、この取り組みに参加している農家は、現地のコーヒー市場の価格動向に敏感で、より的確な経営判断ができていることがわかりました。

コロンビアの多くのコーヒー農家は、1ヘクタールから5ヘクタールという小さな区画で生涯にわたりコーヒーを栽培してきました。

農家の多くはコーヒー栽培で家族を養っています。AAAプログラムに参加している農家は、家財が増え、住環境がよくなり、労働環境も安全になったと語っています。

コロンビアの「ネスプレッソ・AAA」に参加している農家はまた、リサイクルプログラムや土壌の保全技術を導入することが多く、環境的により持続可能な農場経営をしています。

この取り組みに参加している農家は、参加していない農家に比べて環境指数が52.1パーセント上回っていました。

基準の設定

ニューヨークのイベントではまた、ネスレは「ネスカフェプラン」における共同の取り組みが認められレインフォレスト・アライアンスから賞を授かりました。

2010年に立ち上げた「ネスカフェプラン」は、長期にわたり高品質で持続可能なコーヒー供給を実現するための、5年で3億5,000万スイスフランを投じる世界規模の取り組みです。

「持続可能な基準設定賞」は、持続可能な事業活動におけるネスレのリーダーシップと世界中の何千ものコーヒー農園の方々の暮らしと労働条件改善への貢献が認められたことによるものです。

メキシコやブラジル、インド、中国、ベトナムなど10カ国の17万人以上の農家が、レインフォレスト・アライアンスと協力して開発されたこの「ネスカフェプラン」に参加しています。