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社会とネスレ:「共通価値の創造」と責務の履行

社会とネスレ:「共通価値の創造」と責務の履行

ネスレは2020年までに達成すべき、社会そして持続可能な環境のための一連の前向きな取り組み目標を発表しました。

ネスレは、新たに発行された報告書「2012年 社会とネスレ:共通価値の創造と責務の履行」の中で、栄養や水資源、農業・地域開発、持続可能性、コンプライアンスなどの分野で30の目標を定めました。

この期限を定めた目標は、世界的な食糧・水資源危機や、微量栄養素の欠乏などの栄養障害による特定の栄養問題に取り組むため、他のステークホルダーと協働しようとするネスレの熱意を反映しています。

具体的で達成可能なこと

「私たちは社会そして持続可能な環境への前向きな一連の取り組みを発表いたします」 - ブルケCEO

「これらの問題に焦点を当てるのは私たちにとって新しいことではありません。ネスレは長年にわたり取り組みの成果を測定し、進捗の報告も行ってまいりました。今回新たに、今後私たちが行っていこうとする取り組みについても社外とも共有することといたしました」

「長期的な願望を語るよりも、責任を果たせる具体的で短期的な目標を設定することで、本当に実効性のある取り組みができると確信しております。ネスレはこれまで多くのことを達成してきましたが、常にやるべきことはたくさんあります。ネスレは環境への取り組みの中で、短期的目標の達成については実績があり、これをベースにさらに推し進めていけると確信しています」

主要な目標

以下は、2020年までにネスレが達成を目指す主要な目標の一部です。

  • 子どもと出産年齢の女性に特に焦点を当て、2016年までに、微量栄養素を強化した製品を世界で2,000億食供給いたします。
  • 2016年までに該当するすべての製品を対象にパッケージの前面にカロリーガイド表示を行います。
  • 2014年までにすべての子ども向け製品を「ネスレの栄養基盤(ニュートリショナル・ファウンデーション)」基準に則したものにいたします。
  • 2015年までに子ども向けおよび家族向け製品にポーションガイダンス(消費者の製品摂取量を適切に導くためのメッセージや製品デザインの工夫)を導入します。
  • 2015年までに製品1トン当たり製造するのに必要な工場での取水量を2005年対比で40パーセント減らします。
  • 当初公表したものから2年前倒しして2013年末までに使用パーム油のすべてを責任ある調達として認証された持続可能なものにいたします。
  • 2015年までに製品1トン当たり製造するのに工場で発生する温室効果ガス排出を2005年対比で35パーセント減らします。

共同行動

ブルケCEOは、世界が直面している栄養や環境問題への取り組みには、散発的でつながりのない個々のプロジェクトではなく、行政や企業、NGO、他のステークホルダーから成る足並みの揃った共同行動が必要であることを強調しました。

「ネスレは、社会における私たちの立場は機会を得るだけでなく、責任もまた果たさなければならないと考えています。協調した行動を支援するにあたり、ネスレは重要なリーダーシップを担うことができます。私たちにはその能力があり、そしてもっと大事なことは、そうする決意があるのです。ネスレは、社会のための価値を創造することによってのみ、長きにわたる成功を収めることができるという基本的な信念を持っています。つまり国の法律や国際的な基準、『ネスレの経営に関する諸原則』に即して、また将来の世代のために環境を保護できるような方法で、事業活動を行うということです。ネスレはこのようにしておよそ150年にわたり事業活動を行ってきました。これこそが共通価値の創造なのです」