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Tue, 02/09/2016 - 15:00

教育に目を向ける

子どもたちのより明るい未来のため、ディディエ・ドログバ基金と提携し学校を建設

教育に目を向ける

私たちの学校関連活動に光を当てる−ディディエ・ドログバ氏とともに

コートジボワール人の若きサッカー・スターがゴールを決めると同時に群衆が湧き上る…。

彼は歓喜のあまり走り回り、2度のアフリカ年間最優秀選手賞受賞者であるディディエ・ドログバ氏とハイタッチを交わす。ドログバ氏はコートジボワール代表チームとマルセイユやチェルシーを含むトップクラスのクラブチームの元スターだ。

しかしこれは数千人の観客の前でプレーされたアフリカネイションズカップ決勝ではない。世界最大のカカオ生産国であるコートジボワールの小さな村にある、埃っぽいピッチ上での「ボールの蹴り合い」だ。

そして、ゴールを決めたのは、自身の同胞でありヒーローであるドログバ氏と一緒にプレーしている小さな子どもである。夢のような出来事だ。

 

今日コートジボワールのこの村を訪れているディディエ・ドログバ氏は、この国における教育、サステナビリティ、スポーツの重要性について力強いメッセージを発信する。

このメッセージが、新築された学校の教室に響き渡る。その教室で彼は、嬉しくて興奮する子どもたちに特別なボールを見せ、彼らがサッカーを一緒にプレイするとこのボールに運動エネルギーを蓄えることができるのだと説明する。

スポーツと教育を結ぶ

「いいかい、これは魔法のボールだよ」と彼は言い、充電されたこのサッカーボールを使ってランプに電力供給する方法を実演する。夜になれば、子どもたちはこれを使い宿題をすることができる。

教育は基本的人権であり、それは先進国では当たり前のことだと思われている。しかし近年の内戦で何千もの教室が破壊されたコートジボワールでは、多くの人々にとってそれは夢なのだ。

 

この子どもたちは比較的恵まれている。なぜなら、他の子どもたちには家族が営む農園で働く以外に選択肢がほとんどないからだ。現地の学校は存在するが、貧しい地域では子どもが働くことを好む親もいまだにいる。

テュレーン大学が実施した最近の調査(英語サイトへリンク)によると、コートジボワールのカカオ生産現場では、現在120万人の子どもたちが労働に従事しているという。

これらの子どもたちは教育を受ける権利を否定され、サッカーのような、身体的・精神的発達に不可欠なチームゲームをプレーするための余暇やエネルギーがない。

社会状況の改善

ディディエ・ドログバ氏は、教育分野においてこのように脆弱なコートジボワール人を助けるため、自らの名前を冠したディディエ・ドログバ基金を設立した。現在はネスレと提携して目標の達成を進め、ネスレも社をあげて支援している。

「ネスレ カカオプラン」責任者のダレン・ハイ氏は、ディディエ・ドログバ基金のために、ドログバ氏の地元であるガニョアに新しい国営小学校の建設を予定していると説明する。

このパートナーシップは、「キットカット」が今や、「ネスレ カカオプラン」の下に供給される100%持続可能なカカオを調達源とする、世界初のグローバル菓子ブランドとなったとの発表を特色付けている。

 

「ネスレ カカオプラン」は、農家に高い収益をもたらす農園経営を可能にするとともに、ネスレにとってもネスレ製品のために高品質で持続可能なカカオの調達を可能とする。重要なのは、これが農業コミュニティの中の社会状況改善にもなるということだ。

ネスレはそのサプライチェーンにおいて、児童労働に対して断固とした姿勢を示している。児童労働問題への対処として、何千人もの子どもたちや若者に学びの場を提供するため、42校の国営学校(英文サイトへリンク)を建設してきた。

しかし、教室だけでは不十分である。ネスレは優れた教師を農村コミュニティに誘致するために職員用の住宅も建設しており、これは子どもを学校に行かせるという親の決心を後押ししている。さらにネスレは、女子生徒を勧誘して、学校に定着してもらうために不可欠な分離式トイレや、温かい食事を提供する食堂の建設も行っている。

学校建設は効果的

カカオコミュニティにおける児童保護を推進する団体である国際ココアイニシアティブのエグゼクティブ・ディレクター、ニック・ウェザリル氏は、しっかりと造られた学校は児童労働をなくすために役立つと主張する。

「コミュニティに学校がなかったら、子どもたちにはまさに全く選択肢がない。彼らの両親は子どもたちが家で何もせずにぼーっとしていることをまず許さないため、彼らが農場で働く可能性は高い。よって、学校建設は児童労働問題への対応策の最も重要な部分である。」

 

「学校が質の高い教育を無料で提供するならば、子どもを学校に行かせたくないカカオ農家はめったにいないだろう。とは言うものの、レンガとモルタルだけでは十分とは言えない。」

ウェザリル氏は、農家の方々に彼らの子どもの代わりになる成人の労働者を雇用する経済的余裕がない場合、子どもを学校に行かせたがらない可能性があることにも注意を喚起した。このような理由からも、農村の貧困問題への取り組みは不可欠なのである。

子どもたちの登校の手助け

ネスレは児童労働問題に対し、カカオ業界に特有のモニタリングシステム(英文サイトへリンク)を通して取り組んでいる。このシステムでは、労働に従事している、もしくはそのリスクにさらされている弱い立場にある子どもたちを特定するための連絡担当者を地元のコミュニティから採用している。

 

特定された子どもたちは学校に通うための手助けを受ける。彼らの中には、通学に必要な出生証明書や制服を本当に持っていない子もいる。より深刻なケースでは、彼らの母親が、新たな収入源を開拓し学校費用を賄うための支援を受けることもある。

「私たちは児童労働問題を解決したふりなどはしない。しかし、コートジボワールの農家の方々を支援しカカオ農業の収益性とサステナビリティを保証することによって、そして子どもたちの通学と彼らの可能性を支援する具体的施策を通して、私たちは状況改善に向けて懸命に取り組んでいる」とハイ氏は語る。

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