ネスレは、2025年までに、すべてのパッケージをリサイクル可能、リユース可能にする、そして、バージン(未使用の)プラスチックの使用量を3分の1削減するためのアクションを強化しています。本日、米国で食品包装用再生プラスチックを増加するため、チリでのペットフード用詰め替えシステムを構築するため、そしてこの種の製品としては初となる、フランスでのキューブ型「マギー ブイヨン」のリサイクル可能な紙パッケージを増やすための3,000万米ドルの投資を含めて、一連の新しい取り組みを発表しました。ネスレのパッケージの総重量の87%、プラスチックパッケージの66%は、すでにリサイクル可能、あるいはリユース可能です。
ネスレ サステナブルパッケージング グローバルヘッドのVéronique Cremades-Mathisは、次のように述べました。「ネスレは、ごみのない未来に向かう変革の旅に踏み出しましたが、やらねばならないことはまだまだあると認識しています。世界最大の食品飲料会社として、ネスレが事業を展開しているあらゆる場所において、当社の大きさと規模を活用して、パッケージごみ問題への取り組みに尽力します。」
新型コロナウイルス(COVID-19)はより多くの課題を突き付けましたが、ネスレの持続可能なパッケージに対するコミットメントは変わっていません。ネスレは、2019年1月に開始した下記の3本の柱からなるアプローチを通して、プラスチック汚染の課題解決に向けた主導的な役割を担い続けています。
1. 新しいパッケージを開発する
- さまざまな材質を紙パッケージに移行。例えば、Smartiesのシェアリング・ブロックは、カラーコーティングしたチョコレートが入った人気の高い製品ですが、英国ではリサイクル可能な紙パッケージで販売されています。
- ベビーフードブランドのGerberとPilttiは、この種の製品として初めて、リサイクル価値が向上するようにデザインされた単一素材のパウチを使用しています。
- 「ネスプレッソ」は、再生アルミニウムを80%使用した新しいカプセルを導入し、循環に向けた重要な一歩を踏み出しました。 ネスレのウォーター事業は、2019年以降、rPETの使用量を倍増、米国におけるウォーター製品ポートフォリオの16.5%に達しました。
2. ごみのない未来を形成する
- 2020年8月、ネスレ フィリピンが「プラスチックの中立性」を達成しました。これは、ネスレが販売した製品に含まれているのと同量のプラスチックを回収および再加工し、埋立地や海洋へのさらなるプラスチックの流出を防いだことを意味しています。
- プロジェクト STOPとともに、ネスレは持続可能な廃棄物処理システムを創り、インドネシアにおける海洋プラスチック汚染の軽減に協力しています。
- ネスレは、オーストラリアでソフトプラスチックを回収・分別・加工するトライアルに乗り出しました。
- ネスレは、スイスのスタートアップ企業MIWAと提携し、ペットケア製品やソリュブルコーヒー製品のためにリユース可能、詰め替え可能な選択肢を拡大しています。
- ネスレは、適正な費用負担での参画が可能な、効果的で強制力のある、拡大生産者責任スキームの設計、実施を提唱しています。本スキームではネスレのプラスチック使用量の50%を占める20カ国を特定しており、ネスレはそれらの国々においてリサイクル率と廃棄物処理のインフラストラクチャーの改善を支援します。
3. 行動変革を先導する
- ネスレは、行動変革を加速させ、パッケージ目標の達成につながるよう、29万人を超える従業員に持続可能なパッケージに関する教育、研修プログラムを展開しています。
- ネスレは、イタリアで、消費者がパッケージごみを適切に処分する際に役立つデジタルプラットフォームを導入しました。
- 「ネスカフェ ドルチェ グスト」は、ドイツとメキシコで、リサイクルを促進させるための消費者教育キャンペーンを開始しました。
- ネスレは、学校でのプログラムを通してプラスの変化を促進しています。例、アルゼンチンにおけるTunuyan Verdeプロジェクト。
- Algramo(チリ)、MIWA(スイス)、そしてLoop(フランス)の詰め替え可能、リユース可能なパッケージソリューションの試作品は、新たなショッピング体験を提供します。
さらにネスレは、9月30日に開始するネスレ共通価値の創造(CSV)大賞を通し、革新的なソリューションを探し出し、支援する考えを発表しました。ネスレCSV大賞は非営利組織アショカと提携し、従来とは異なる配送システムやプラスチックごみを解決する全く新しいソリューションなど、システムを変革するイノベーションに、賞金25万スイスフランを授与します。
環境により配慮した新しいパッケージ素材の開発と試験は、食品業界として初の活動となるネスレ パッケージング研究所が主導して行っています。本研究所には、科学者が約50名おり、最先端のパッケージ研究を通じて、新素材の安全性と応用性の確保に努めています。新しい詰め替え可能、またはリユース可能なシステム、簡素化した材料、高機能なバリア性紙素材、そしてネスレのパッケージへのさらに多くのリサイクルされた原材料の導入などの研究成果があります。本研究所は、ネスレのグローバル研究開発ネットワークに所属する180名以上のパッケージ専門家のみならず、研究機関、スタートアップ企業、サプライヤーとも緊密に協働しています。ネスレは引き続き、代替パッケージ素材や新しい配送システムを導入し、インフラに投資し、パッケージごみの課題解決に協力するために、消費者の皆さまと共に取り組んでまいります。