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ネスレ 児童労働への取り組みを拡張、カカオの持続可能性プログラムを拡大

tackling child labor

ネスレは、12月11日、西アフリカのカカオ コミュニティにおける児童労働問題への取り組みにおける、大きな進捗について報告を行いました。最新の『Tackling Child Labor(児童労働への取り組み)』報告書は、大規模なプラスの影響を与えることができると示しています。子どもと大人の両方に教育を行い、生活改善に取り組むことは、児童労働を阻止、撤廃するために非常に重要です。

2012年、ネスレは、児童労働モニタリングと改善要請システムを先駆けて導入、カカオ分野で弱者である子どもたちを支援するための重要な一歩を踏み出しました。このシステムにより、ネスレはサプライチェーンにおける児童労働を特定、追跡、対処することが可能になります。コミュニティ全体および個々のニーズに合わせた解決策を通じて、支援を実施します。

ネスレは過去2年間、支援を倍増し、1,750のコミュニティにおける78,580人の児童へと拡大しました。2012年から2017年にかけてシステムの開発段階で、ネスレはコートジボワールの4万人以上の児童をモニタリング、7,002人の児童労働者を特定しました。

このシステムは、児童労働に関与する子どもを特定する上で成果をあげ続けており、1万8,000人を超える児童が発見されました。啓発・支援を通じて、これらの子どものうち55%は児童労働を辞めることができました。ネスレは、児童労働と特定されたすべての子どもたちに、解決策を提供するために努力を続けます。

2012年以降、ネスレのサプライチェーン内外では、87,000人を超える児童が、以下の教育活動を含め、改善の恩恵を受けています。

  • 学校の建設と改修、進学準備クラスへの資金提供。
  • スクールキットや制服の提供。
  • 教育制度を利用可能とする、出生証明書の発行への融資。
  • 50万人の農業従事者、コミュニティの人々に対して、児童労働防止の重要性について意識向上に取り組む。
  • 女性の識字率を向上させるとともに、生計を支えるた収入を得るための活動を支援。
 

ネスレS.A. EVP オペレーションズ責任者 マグディ・バタト氏は、次のように述べました。「児童労働は許されるものではありません。すべての子どもたちは、より明るい未来に向けて機会を与えられるべきです。質の高い教育を受けられるようにすることで、私たちはその実現に向けて大きく寄与することができます。これが、ネスレが『ネスレ カカオプラン』に投資、プログラムを拡大、改善し続けることをコミットしている理由です。これは、ネスレが購買する原材料を栽培している農業従事者やその家族にとって、また持続可能な方法で作られたチョコレートを楽しみたいと思う消費者にとっても、正しいことです。」

児童労働モニタリングと改善要請システムは、カカオにおける持続可能性に向けた、ネスレのさらに広範なアプローチの一端です。過去10年間、ネスレは「ネスレ カカオプラン」に2億2000万スイスフランを投資しました。目的は、カカオ農業をより持続可能なものにし、農業コミュニティに暮らす人々の生活を改善することです。

ネスレS.A.、コンフェクショナリー 責任者 アレクサンダー・フォン・マイヨ氏は、次のように述べました。「ネスレは進捗を遂げていますが、歩みを止めることはありません。ネスレの目標は、2025年までに、コンフェクショナリー製品で使うカカオの100%を『ネスレ カカオプラン』から調達することです。このコミットメントは、児童労働に取り組むだけでなく、農業従事者の生産性と収益性の向上にも貢献できることを約束しています。これは、ネスレがカカオを調達する、世界の数多くのさまざまな地域において、人々の生活改善を支援することでしょう。」

ネスレは、これまでの進捗を踏まえて、カカオ栽培コミュニティの生活を改善するため総体的なアプローチをとり、カカオの持続可能性プログラムを引き続き拡大していきます。ネスレは、西アフリカのすべてのカカオ調達地域に、児童労働モニタリングと改善要請システムを導入します。また、政府、業界関係者、その他のパートナーとの協力を継続し、自社のサプライチェーンにとどまらない変化を生み出していきます。