困難に負けない、活力のあるコミュニティを育成します

 ネスレは、社員に加え世界各地の何百ものパートナー、何千ものサプライヤー、何百万人もの農業従事者と一緒に仕事をしています。全員が一致団結して目指すことは、確実で長期的なサプライチェーンの一環として、困難に負けない活力のあるコミュニティを育成することです。ネスレのプログラムとコミットメントは、農村開発の支援、人権の尊重と推進、公正な雇用と多様性の確保を目的として策定されています。

投資家にとっての付加価値

 食品や飲料の産地や、生産過程で人権が尊重されているかを知りたいと考える消費者はますます増えています。「ネスプレッソAAAプログラム」「ネスカフェ プラン」「ネスレ カカオプラン」などネスレの責任ある調達活動によって、ネスレのサプライチェーンは確実に強固になり、消費者への商品の差別化も進みます。




カカオ生産分野で働く子どもの支援
ネスレは、「ネスレ カカオプラン」の一環として児童労働モニタリングと改善要請システム(CLMRS)を開発しました。第1回報告書『児童労働への取り組み』に詳述しているとおり、人身取引の撲滅を目指す非営利団体ストップ・ザ・トラフィックによれば、CLMRSはカカオ生産分野で働く子どもの支援を目的としたこれまでで最も包括的なプログラムです。

農村開発と農村の生活を向上させる

 ネスレのサプライチェーンには400万人を超える農業従事者がおり、ネスレはそのうち約70万人と直接協働しています。ネスレの食品飲料に使用する品質の高い原材料の長期的な供給を確保するには、原料がどこでどのように生産されているかを理解するとともに、供給元の農業従事者を支援し、農村開発を推進することが必要です。私たちはこのプロセスに動物愛護の継続的な改善についてのコミットメントも含めており、これに関して2017年に新たな目標を設定しました。

 ネスレの農業起業家育成プログラムは、必要不可欠なスキルの研修を実施することで、次世代の農業従事者を支援しています。農作業の改善、別の収入源の開拓、食事の多様性の改善のための研修を実施します。

 ネスレは国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)と連携し、ネスレ製品用に調達を行う一部の地域において、水、公衆衛生と衛生設備の利用や女性の地位向上を支援しています。

57%
12の主要カテゴリーの原材料と紙の総量のうち、責任ある調達の実施割合
2025年
2025年までにネスレは、世界的にネスレの全食品製品で使うすべての鶏卵をケージフリー(平飼いの鶏)の卵にします



ショーケースとなる広報の船
ペットフードの責任ある調達:ネスレはタイ政府およびサプライヤー1社と協力し、ショーケースとなる広報の船を建造しました。この船は、水産業界における労働者の権利侵害に対処するための研修に利用されます。

ネスレの事業活動における人権を尊重し推進する

 人権侵害は、ネスレのサプライチェーンにあってはならないものです。そのため、ネスレは事業活動とバリューチェーンの全体にわたり、世界的規模で、また現地レベルで人権の尊重を推進しています。引き続き最も高い倫理基準を満たすように努め、パートナーとサプライヤーにも同様の高い基準を守るよう強く求めます。そのためには、長期的なコミットメントと努力が必要です。私たちは、強制労働やジェンダー格差から腐敗まで、さまざまな課題に対するネスレの取り組みについて、今後も常にオープンに透明性をもって公表していきます。

 ネスレは責任ある調達活動を通じ、2015年に特定した人権に関する11の重要な課題に基づいて具体的な対策をとります。この取り組みの一環として、2017年に、『農業サプライチェーンにおける労働者の権利:ロードマップ』を公表しました。このロードマップにより、ネスレの12の主要な調達品の調達先のうち、労働リスクのレベルが特に高い11カ国を特定し、優先することができました。この過程を通じて、労働者の権利是正の取り組みの対象をさらに的確に定められるようになりました。

13件
ネスレが影響力の高い事業活動をしている国で実施した人権影響評価の完了件数
96,599人
2011年以降、人権について教育を受けた社員数



雇用と研修の機会を若者に提供
ネスレは他のパートナー企業とともに、2014年以降、9万5,000あまりの雇用と研修の機会を若者に提供しています。

公正な雇用と多様性を推進する

 公正な雇用、多様性(ダイバーシティ)と受容(インクルージョン)は、ネスレの企業風土に不可欠なものです。ネスレは、社員が最大限に能力を発揮できる、安全で働きがいのある職場を提供することを目指しています。社員に平等な能力開発の機会を与え、互いに尊厳と敬意をもって接します。

 ネスレは若者の失業問題に特に重点を置いています。2017年には、Nestlé needs YOUth イニシアチブをネスレのバリューチェーン全体に拡大することを発表しました。2030年までに世界の1,000万人の若者が経済的機会に触れられるように支援することを目指します。そうすることで、私たちが暮らし、働くコミュニティの発展を支援すると同時に、人材パイプラインも確保できます。これが組織に多様性と新たなスキルをもたらし、現地のイノベーションと起業家精神を養います。

30,157件
2017年に30歳未満の若者に提供された雇用の数
また11,710件の研修生もしくは実習生の枠を提供
97%
ネスレの拠点がある国、地域のうち、健康・ウェルネスのプログラムが実施されている国、地域の割合