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よく耳にする「コーヒーは胃に悪い」という噂。本当のところは?
前回の「血圧への影響」に続き、今回は気になる胃の健康との関連についてお話しします。

胃に悪そうなものを挙げてみてください。タバコ、お酒、夜更かし、ストレス・・・。カフェインは胃酸の分泌を促進するため、コーヒーは「胃に悪いのでは」いう疑いが。

こうした背景のもと、東京大学医学部消化器内科と亀田総合病院附属幕張クリニックの合同チームが日本人約8,000名を対象にした大規模な調査を実施しました。

この調査で黒と出たのはピロリ菌とタバコでした。胃潰瘍のリスクはピロリ菌でなんと18.6倍、タバコでは3.6倍になりました。

アルコールは胃潰瘍では白と出ましたが、逆流性食道炎は1.3倍とわずかにリスクを押し上げました。

コーヒーはというと胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎いずれも白、リスクを上げないという結果になりました〔表〕1)。

心理的ストレスも消化性潰瘍のリスクを上げます。また胃の健康は自律神経と密接な関係があり、生物時計との関係も注目されています。

ストレス下で生活が不規則になり、タバコをふかして夜更かしすれば、胃への負担は高くなります。胃を悪くしてからのコーヒーはあまりお勧めできません。

まずは健康な暮らしを。そして、リラックスタイムにこそコーヒーの魅力を満喫していただきたいです。

 

表:上部消化器疾患のリスク因子(日本人横断研究)1)

参考文献:
•Shimamoto et al. PLoS One (2013)を元に一部改変。横断調査のため、因果関係の詳しい解析は今後の課題となっています。


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