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糖尿病リスクの低減が報告されているコーヒー。ではグリセミックインデックスや食後血糖値への影響は?

カフェイン摂取後に分泌されるアドレナリンは、心拍数や血圧、血糖値を上昇させることが知られています。食後血糖値の上昇の指標となるグリセミックインデックス(GI)は、食物繊維の多い食品で低くなることが知られ、低GI食は糖尿病リスク低減の観点から注目されています。低GI食(全粒シリアル)とカフェインレスコーヒーの組み合わせでは血糖値上昇は小さいですが、コーヒー4-5杯分相当のカフェインを含むコーヒーを一度に飲ませるような、やや極端な条件では、特に高GI食との組み合わせにおいて食後血糖値の上昇が大きくなっています(図)1)

図:グリセミックインデックス(GI)と高用量カフェイン(5mg/kg体重:コーヒー4-5杯分相当)の食後血糖値への影響(n=10、健常男性)1)

 

コーヒー1杯分での食後血糖値の上昇は限定的で、特に問題はないと考えられていますが、気になる方はカフェインレスコーヒーを選択するということもできます。なお、多くのコホート研究において、カフェイン入りのコーヒー、カフェインレスコーヒーともに習慣的な摂取が2型糖尿病リスクを低減すること2)、また日本人を対象とした介入試験でカフェイン入りのコーヒーを継続的に摂取した人は食後血糖の値上昇がむしろ抑制されることも報告されています3)。食物繊維をしっかり摂れるバランスのよい食事を心がけ、おいしく健康的にコーヒーをお召し上がりください。

*欧州食品安全機関(EFSA)は、1日400mg(コーヒー5杯程度)まで、一度に摂取する場合200mg(2-3杯程度)までは安全性に問題はないとしている。

参考文献:
1)Moisey LL et al. Am J Clin Nutr (2008)
2)Ding M et al. Diabetes Care (2014)
3)Ohnaka K et al. J Nutr Metab (2012)


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