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コーヒーを飲んだ後、カフェインの覚醒作用で集中力や注意力が高まることはよく知られています。では、コーヒーを長期間摂取した場合、認知症のリスクはどうなるのでしょうか。

認知症の約2/3を占めるアルツハイマー病。

その発症リスクに影響する種々の因子についての疫学調査をまとめたメタ分析が行われ、健康な食事パターン、葉酸摂取、認知活動とともに、コーヒーあるいはカフェインの摂取がリスクを下げることが報告されました。

逆にリスクを高める因子として喫煙、高BMIや頚動脈硬化などが挙げられています(図)1)

コーヒーと認知症リスクに関する11報の前向きコホート研究をまとめたメタ分析では、認知症全体では有意ではないものの、コーヒー摂取が多いグループに限るとアルツハイマー病リスクが有意に低下していると報告されています2)

脳卒中のリスクがコーヒー摂取で低下することが報告されています3)が、アルツハイマー病に次いで多い脳血管性認知症へのコーヒーの効果はまだ明確ではないようです。

コーヒーの認知症に対する効果がより明らかになるよう、今後の研究の蓄積に期待したいところです。

図:アルツハイマー病リスク因子についての疫学調査323報をまとめたメタ分析1)

 

特定された93因子中、20がリスクの増加に、30が低下に関連した(図はリスクへの影響が強く、エビデンスレベルが高かったものを抜粋)。魚食、運動、ビタミンE、ビタミンC摂取も有意にリスクを下げ、リスク比は0.69~0.74だった。

参考文献:
1)Xu W et al. J Neurol Neurosurg Psychiatry (2015)
2)Liu QP et al. Nutrition (2016)
3)Larsson SC et al. Am J Epidemiol (2011)


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