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健康診断で悪玉の代表として有名なコレステロール。
そんなに悪玉なの? コーヒーとコレステロールの関係は?

コレステロールは細胞膜の成分やホルモンの原料として、体になくてはならない脂質成分。

体内で約7割が作られ、食事由来は3割程度と言われています。

血中で脂質を運搬する重要な働きをしているのがLDL(低密度リポタンパク質)ですが、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂取が多いと血中LDLコレステロール(LDL-C)値は高くなり、動脈硬化リスクが上がります。

そのため、コレステロールそのものではなく血中のLDL-Cが悪玉として重要な検診の指標になっているのです。

さて、コーヒーです。少し古い話になりますが、1983年にノルウェーのトロムソという漁村での疫学調査で「コーヒー摂取は血中コレステロールを上げる」という発表があり世間を騒がせました。

その後の研究で、犯人は当地で飲まれていたボイルドコーヒー(挽き豆に湯を注ぎ上澄を飲む)に含まれるテルペン類(油脂分)で、レギュラーコーヒーなどでは問題ないことが示されました(図)1)

高コレステロール血症の関与が大きいと言われる心疾患や脳血管疾患リスクは、コーヒー摂取者ではむしろ低いことが示されています2)

コーヒーは多くの疫学調査により安全性が確かめられている飲料。安心してお飲みいただけます。

図:コーヒーの血中コレステロール値への影響(介入試験)1)

 

参考文献:
1)Fφrde OH et al. Br Med J (1985)
2)Saito E et al. Am J Clin Nutr (2015)


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