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Duncan Pollard  

Duncan Pollard
ネスレ ステークホルダーエンゲージメント イン サステナビリティ ヘッド

世界が直面しているさまざまな問題を解決するアイデアや解決策が出てくることは、そうそうありません。植物性たんぱく質はその稀有な例にあてはまります。より多くの植物性たんぱく質を消費することによって、あなたが懸念を抱いている、健康、動物愛護、森林破壊、気候変動(またはそれらのすべて)の問題の解決策に、簡単に(そしておいしく)貢献できるのです。

食料システムは、今変化しつつあります。 常に変化し続けている中で、今必要なことは、廃棄物を減らし、また植物性たんぱく質の使用の最適化に向け、変化していくことです。このような課題は、ネスレが加盟する持続可能な開発のための世界経済人会議が、FReSH (Food Reform for Sustainability and Health)―持続可能な開発と健康のための食料改革という新しいプログラムに取り組むようけん引しています。FReSHは、たんぱく質を中心に、企業がもたらすことのできる解決策に焦点を当てています。

soybean field

しかし、たんぱく質の議論には考慮すべき意味合いがあります。私は、それは動物性たんぱく質の消費を止めてしまうことではないと考えています。動物は良質な土壌を醸成する上で重要な役割を果たし、有機的かつ自然に近い農耕システムにするためには、耕作サイクルの一部に動物が不可欠です。草を飼料にしている牛は問題ないのですが、肥育場のばらつきは段階的に取り除くべきだと考えています。動物、植物、新規たんぱく質のバランスをとらなければなりません。そのバランスは国によって異なる場合があります。

また、それは持続可能性の議論に基づいて植物性たんぱく質だけを促進するというのでもありません。多くの市場調査レポートが示しているように、植物性たんぱく質市場は成長セグメントです。今日、スーパーマーケットやレストランでベジタリアン用の製品を見つけるのは、10年前と比べても、ずっと簡単になりました。また、「ベジタリアン」という見出しをつくって植物性の料理を掲載することを止めたレストランもあります。これは、肉と菜食主義の二分法が急速に間違ったものになっていることを示しています。ビジネスチャンスに変っているということです。 ネスレでは、需要の増加に対応して、より多くの植物性の製品を製品ラインアップに追加しています。それは、消費者においしくて、健康的な製品やサービスを提供するための、私たちの取り組みの一部です。ネスレはまた、Protein Challenge 2040の一員でもあります。Protein Challenge 2040は、たんぱく質を得るために、さらにバランスの取れたアプローチを推進するための、企業と市民団体との集まりです。

lentils

以上のことから、FAIRR(The Farm Animal Investment Risk and Return)が最近発表したレポートは非常にタイムリーなものとなりました。'Plant Based Profits(植物性の利益)'は、植物性たんぱく質を推進するために企業ができること、実施していることに注目するだけでなく、そういった企業を投資家の世界にもしっかりと紹介しています。私は、大変光栄なことにこのレポートの前書きの執筆を依頼されました。

食品業界にいる私たちにとって、この挑戦は難しいことではありません。私たちは植物性たんぱく質をベースとする食べ物を、手に入れやすく、肉と同じくらい簡単に調理できるようにする必要があります。その結果、人々はさらに健康になり、動物愛護がより進み、地球への影響も少なくなります。



Duncanは、特に原料の責任ある調達と農村開発の分野において、ネスレのサステナビリティパフォーマンスと共通価値の創造のアプローチを改善するための解決策の開発に携わっています。