ネスレのビジョン:酪農業が将来ネットゼロに
酪農業が将来、ネットゼロ(温室効果ガス排出量実質ゼロ)となること、そしてそれが気候変対策に重要な貢献を果たすこと、これがネスレが掲げるビジョンです。そのため、ネスレはInnovation Center for U.S. Dairyのネットゼロ イニシアチブに参加し、米国の酪農業の変革を支援しています。
ネスレは、米国の酪農家が経済的かつ合理的な方法で新技術を導入し、より多くの環境対策を採用するように支援しています。目標は、2050年までに水の使用量を最適化し、水質を改善しながら、業界で温室効果ガス排出量実質ゼロを達成することです。
気候変動に配慮した農業イニシアチブの拡大に焦点を当てることは、2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにするというネスレの目標の達成において極めて重要であり、また多くのネスレ製品の二酸化炭素排出量の削減にもつながります。ネスレは、米国の酪農業だけではなく、世界中のサプライヤーと協力して、酪農業の変革に貢献します。
排出量を削減する実用的なソリューション
ネスレが提携する農場では、この目標を念頭に置いたさまざまな実用的なソリューションが行われています。例えば、牛の排泄物は、効率的かつ効果的な肥料とするために回収されます。強力な温室効果ガスであるメタンは、最新技術を駆使して回収、あるいは牛の食生活を改善することで削減することができます。農場で生成された水は作物の灌漑へ使用、あるいは牛の餌入れやソーカー(散水)にもどして再利用されます。
ネスレは、ネットゼロ イニシアチブに参加した初の企業ですが、業界全体がさらに持続可能な未来に向かって前進するために、他の企業も参加してくれることを願っています。米国初のネットゼロ実証農場であるTrinkler Dairyの農場長Jon Rebeiro氏をはじめ、ネスレのサプライチェーンに関わる酪農家は既に参加しています。
「現在、農場では多くの持続可能な方法を用いていて、牛の排泄物はすべて作物の肥料として使用するか、乾燥させて敷料に使用しています。酪農場の炭素排出量を削減するために、すべての酪農場で一律な方法をとることはできません。」
多くの酪農家と同様にJonは、米国の酪農業界がイノベーションと持続可能性を念頭に置いてこの課題に取り組む、その一例だといえます。
Carnationをはじめとする、ネスレのブランドは、酪農家の方々とのパートナーシップをとても大切にしています。ネットゼロ イニシアチブのような取り組みが、酪農家、コミュニティ、そして地球にとってどのような意味を持つのか、期待しています。