ステークホルダーとの関わり

たとえ進歩している時でも、ネスレは最良の専門家や支援者からの助言を常に必要としています。ネスレはステークホルダーとの関わりを活かしながら、企業としての方針やコミットメントを立案し、改善しています。ステークホルダーとの関わりは、事業を構築し、社会的投資の対象を定める上でも役立ちます。

ネスレのステークホルダー会議や共通価値の創造(CSV)関連イベントの年間プログラムは、私たちの重要な社会的課題への理解を深める対話を活発にする機会です。ここでの相互交流がネスレの人材の能力向上につながり、より効果的な共同活動を促進します。ネスレのステークホルダー向け会議は、信頼と相互尊重を一層深めることを目指しています。

ネスレの事業は、国レベルでステークホルダーと関わりを持っています。その結果はNestlé in society諮問 員会を通じて経営陣に報告されます。

ステークホルダーグループ

ネスレのステークホルダーの世界的なネットワークは非常に大きく、事業活動を通じて定期的に関わる方から、ネスレの活動に影響を及ぼす公職にある方まで、さまざまなステークホルダーが存在します。
    以下のグループは、ネスレの継続的な事業成功のために欠かせない存在です。

  • 学界
  • コミュニティ
  • 消費者と一般市民
  • 顧客
  • 社員と代表者
  • 政府
  • 産業界と事業者団体
  • 政府間組織
  • 非政府組織
  • 報道機関
  • 株主と金融業界
  • サプライヤー(農業従事者や小規模農家を含む)
ステークホルダー会議

ネスレのステークホルダー向け会議は、外部の専門家が主催し運営しています。独立した立場から意見やフィードバックをいただくためで、これは極めて重要な点です。これらの会議で、ネスレのバリューチェーンとネスレが共通価値を創出できる注力分野に特有な課題を取り上げます。

2015年のステークホルダー会議は、3月にロンドン(ステークホルダー50名)、12月にワシントンDC(ステークホルダー61名)で開催され、NGO、学界、政府、国際機関の代表者らが出席しました。

ロンドン ステークホルダー会議(2015年3月17~18日)
    このステークホルダー会議は、2007年の第1回以来、ロンドンで4度目となる開催となりました。ステークホルダー50名のほか、ネスレS.A. CEOのポール・ブルケ、ネスレ本社の上席役員や専門社員が出席しました。
    CSVの課題におけるシステムレベルの変化推進においてネスレが果たす役割に、大きな関心が集まりました。出席者はネスレに対し、より大きく大胆な役割を担い、ネスレが達成を目指しているものについて明確でより長期的なビジョンを定めるよう求めました。

ワシントンDC ステークホルダー会議(2015年12月7~8日)
    ワシントンDCでのステークホルダー会議は、これが2度目となります。この会議で、ネスレはCSVに関するプログラムとコミットメントの進捗状況を報告することができました。ネスレの米国でのCSVの取り組みや南北アメリカにおける優先課題についても報告しました。ステークホルダー61名のほか、ネスレS.A. エグゼクティブ・バイスプレジデント 南北アメリカ責任者のローラン・フレックスをはじめ、ネスレ本社の上席役員と専門社員が出席しました。

スイスのローザンヌで開催された2014年共通価値の創造フォーラムでは、持続可能な開発を加速するためにビジネスがいかに長期的な価値を創出できるかについて議論しました。
共通価値の創造フォーラム

2年に1回開催される共通価値の創造グローバルフォーラムは、世界各地から開発とビジネスの専門家を一堂に集め、丸1日の日程で行われる独自イベントです。天然資源が制約され、気候変動が進むなか、重大な社会経済的課題への対応推進において、重要性をさらに増すビジネスの役割について考えるよう促すことが目的です。

2014年、ネスレはスイスで国連貿易開発会議とこのフォーラムを共催しました。フォーラムの目的は、持続可能な開発を加速するため、各国政府は市民社会および民間部門といかに協力できるかについて、パネリストと参加者が掘り下げて議論することでした。200名以上が会場に出席、4,621名がインターネット上で参加し、ツイッターでは本イベントに関するツイートが5,948件に上りました。

2016年共通価値の創造グローバルフォーラムは、アフリカ開発銀行との協力により2016年6月21日にコートジボワールのアビジャンで開催されます。「アフリカにおける持続可能な開発への投資」というテーマを掲げるこのフォーラムでは、アフリカとその他の地域のビジネス、市民社会、政府のリーダーが一堂に会し、より強い経済とコミュニティの構築、健康と栄養の確保、農業従事者の対応力強化、包括的で持続可能な経済成長へのアプローチなど、アフリカ大陸に影響のあるさまざまな重要なトピックについて議論します。

ステークホルダーからの提言
ステークホルダー会議の参加者から、以下の通り多くの提案がありました。フィードバックは、ネスレ事業の重要な課題を評価する際にも考慮します。

公共政策におけるリーダーシップを拡大する
参加者は、ネスレが公共政策に参画し、リーダーシップをとることの重要性を強調し、CSVの課題への取り組みにおいて各国政府が重要なパートナーであると指摘しました。気候政策の支援においてネスレが果たしてきた役割が評価されました。参加者は、他のCSV分野においてもネスレが変革を主導し推進する必要性を強調しました。

共通価値の創造のアプローチをさらに発展させる
参加者は、ネスレがCSVの取り組みを発展し、拡大する多くの方法を提言しました。また、ネスレが一層の社会的責任を担うよう提言しました。参加者から提言されたCSVをさらに進めるための機会には、次のようなものがあります。

  • ネスレの長期的なCSVビジョンと思いを全体として、そして各CSV注力分野で展開し、伝えること
  • 目標を達成した分野で、進歩し続けるようにすること
  • 企業がCSVの各分野、特に栄養、農村開発、水の分野のデータ共有を含め、CSV活動に関して透明性と関与を強めること
  • 地球規模のサステナビリティ課題に対応するために必要な変化の規模を反映した、科学的根拠に基づく目標を設定すること
  • CSVの課題に関して、同業他社、各国政府、NGO、サプライチェーンと協力する。サプライヤーにパフォーマンス向上とイノベーションを求めることにより、食塩、糖類と脂肪の削減に関して業界レベルでの変革推進を含む

持続可能な開発目標(SDGs)の展開の支援においてネスレの役割を拡大する
参加者は、ネスレのCSVに関する活動とSDGsが密接に関連していることを指摘しました。特に、母親と乳幼児の栄養に関するコミットメントを明確な目標と合わせるようネスレに促しました。

貧困削減と発育不良の根絶に力を入れる
貧困は、農業サプライチェーンにおいて極めて重要かつ優先的な課題として強調されました。参加者はネスレに対し、貧困緩和をネスレのサプライチェーン上の活動に取り入れるにはどうすればいいか検討するよう奨励しました。発育不良は、低栄養を削減する取り組みの喫緊した優先課題であると特定されました。参加者は、ネスレが事業を行うコミュニティにおいて子どもの発育不良の根絶または削減に向けたコミットメントを示すよう提言しました。