日本の取り組み

事業における資源の利用効率を改善
製造における環境パフォーマンスの改善

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製造における環境パフォーマンスの改善
ネスレ日本の自社工場での生産量は2004年から2014年までに109%増加していますが、同期間に、エネルギー使用量を20%、温室効果ガス排出量を9%、総水使用量を16%、そして総排水量を24%、それぞれ削減しました。

ネスレ日本の視点
    ネスレ日本の自社工場での生産量は2004年から2014年までに109%増加していますが、同期間に、エネルギー使用量を20%、温室効果ガス排出量を9%、総水使用量を16%、そして総排水量を24%、それぞれ削減しました。

    姫路、島田工場で導入しているコージェネレーションシステムは、熱電併給とも呼ばれ、発電時に発生した排熱のエネルギーを有効利用することで総合エネルギー効率を高めるエネルギー供給システムです。
    姫路工場では、LNG(液化天然ガス)をタンクローリー輸送して工場内のLNGサテライト基地に備蓄する燃料供給方式を導入し、最大92%という高い総合エネルギー効率(一般的には70~80%)を達成。液化天然ガスは重油に比べ、大気汚染につながる窒素酸化物(NOx) や硫黄酸化物(SOx)、また地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出を低減することができます。テクノロジーの先進性と先導性が高く評価され、第9回新エネ大賞(新エネルギー財団)を受賞しました。この新規システムにより既存設備と比較して、約19%の省エネと約30%のCO2排出削減を達成しています。
    また、島田工場では、コージェネレーションシステムのみならず、脱臭装置、エアヒーターなど他の燃焼施設に至るまで、従来の重油燃料から環境負荷の少ない都市ガスへの転換が実現されています。霞ヶ浦工場においても同様に天然ガスへの転換が進み、2014年に100%の転換を果たしました。
    さらに、姫路工場と島田工場では、コーヒー抽出工程で排出されるコーヒーかすのほぼ100%を燃料として再利用し、その燃焼エネルギーで発生した蒸気を工場の熱源として利用しています。この流動床ボイラーによるコーヒーかす熱エネルギー回収システムは、1983年に日本で初めて島田工場に導入され、1986年には姫路工場にも導入されました。
    姫路工場では、燃料による年間エネルギー使用量の約20%がこのコーヒーかす(バイオマス)サーマルリサイクルで賄われており、このシステムは先導的なバイオマス活用の取り組みとして兵庫県の「ひょうごバイオマスecoモデル」第31号に登録されました。また、流動床ボイラーをはじめとする一連の取り組みで、島田工場は2013年、経済産業省が認定する、次世代エネルギーパーク計画の一環である静岡県の「ふじのくにしずおか次世代エネルギーパーク計画」の協力施設となっています。

環境マネジメントシステムの取得
日本国内の3工場すべてにおいて、2008年12月までに、ISO14001(環境マネジメントシステム)に加えてISO22000(品質マネジメントシステム)の国際規格認証を取得しました。これらの国際規格認証については、認証取得後も第三者機関による定期審査や更新審査が実施され、厳しい要求事項に継続して適合していること、さらなる改善が行われていることが確認されています。

    廃棄物0を目指し、グローバルでの取り組みの一環として、ネスレ日本の工場では製造過程での廃棄物はもとより、工場から出る一般ゴミの減量にも配慮しています。
    島田工場では、2010年から、コーヒー製品の製造過程で発生するコーヒーかすの一部を培養土にリサイクルする活動を続けています。コーヒーかすから醸成された培養土は、地元島田市にある「ばらの丘公園」や市内の小中学校へ寄贈されています。また、「キットカット」を製造する霞ヶ浦工場では、食物残さの全量飼料化に取り組んでいます。包装工程後に、チョコレートと包装材料を分離する機械を新たに導入、分別と資源活用を効率化したことにより、霞ヶ浦工場は2014年、廃棄物ゼロを達成しました。なお、ウエハースなどの食物残さは、近郊のダチョウ牧場や養豚場、牛牧場などへ運ばれ、動物の飼料として利用されています。

    製造現場だけでなく、ネスレは全社でオフィスのペーパーレス化を推進しており、書類の電子化、業務フローの見直しなど、積極的に取り組みを進めています。この取り組みは単に紙を削減するだけでなく、副次的には仕事の効率化を進める効果もあります。2014年には、2011年と比較して全社の紙の使用量を57%削減しました。特に、神戸本社の紙の使用量は71%削減しました。