生物医科学の推進

健康を促進する製品、パーソナルニュートリション(個別化した栄養)、デジタルソリューションにつながる生物医科学を推進する

生物医科学の推進

 ネスレ ヘルスサイエンス(NHSc)は、栄養の治療的役割の向上に取り組んでいます。ネスレの栄養療法は、確かな科学的研究と、消費者や医療提供者についての深い理解を基盤とします。こうした研究成果によって、より早期の介入が可能になり、臨床証拠が蓄積され、未対応のニーズに取り組むための科学的根拠に基づくイノベーションパイプラインが構築されます。

現在までの私たちの進捗状況

 ネスレは、加齢に関係する特定の症状や特定の栄養ニーズを持つ人々のニーズに応えるため、さまざまな専門栄養製品を提供しています。消費者を生涯にわたり支援するために、ネスレは革新的な治療法に特化した新たな事業分野を創設しました。NHScは、栄養を通じて健康改善するための科学的手法開発を目指し、ネスレ スキンヘルスは、皮膚、髪、爪に関する科学的根拠に基づくソリューションを提供します。

  • 健康的な加齢を支援するための科学的根拠に基づくソリューションには、BoostMeriteneNutren SeniorSustagenなどの主要なブランドがあります。また、世界の50歳以上の消費者の意識、健康状態、習慣を理解するため、10カ国の14,000人を対象に調査を実施しました。
  • NHScは、食物が関係する消化障害と過敏性腸症候群(IBS)への取り組みとして、小腸で吸収されにくい短鎖炭水化物を除去した食事に関する情報を、消費者と医療専門家に提供するウェブサイト www.LowFODMAPCentral.comを開設しました。ネスレの栄養ドリンクProNourishは、こういった食事を容易にする製品です。
  • ネスレは米国企業アクセラに資本提供を行い、軽度から中度のアルツハイマー病患者のための処方医療食品Axonaの臨床試験を支援しています。また、子どもの発作抑制効果が期待される栄養ドリンクVitafloの臨床試験も開始しました。
  • NHScは、牛乳たんぱく質アレルギー(CMPA)の症状の発見と早期介入に役立つ一次医療従事者向けの支援ツールCoMiSSの開発に共同出資しました。さらに、フランス企業DBVテクノロジーズと、乳児の牛乳たんぱく質アレルギー診断用パッチテストツールの共同開発も始めています。
  • 重篤な病状の患者や、栄養不良や嚥下困難に悩む高齢者を支援するため、NHScはGEヘルスケアと共同で、集中治療時の栄養状態を改善する統合管理システムの開発に取り組んでいます。また、在宅で普通の生活を続けながら経管栄養に移行する方のため2つの情報ウェブサイトも開設しました。

 携帯電話、ウェアラブル端末やスマート家電など、私たちが日常生活で使うセンサーやデバイスで集まるデータは、栄養状態や活動を把握するために利用でき、さらに健康的なライフスタイルに導いてくれます。ネスレの長期的な目標は、このようにますますつながるテクノロジーを栄養科学の画期的な成果と組み合わせて、健康管理をさらにカスタマイズされたものにし、人々が自身の栄養状態、ライフスタイル、環境や遺伝的特徴を理解できるようにすることです。

 ネスレ インスティテュート オブ ヘルスサイエンス(NIHS)はサムスン電子戦略革新センター(SSIC)とともに、栄養科学とデジタルセンサー技術を融合させて活用するための共同研究を始めました。ネスレは、個人と家族に、栄養、ライフスタイル、体調維持に関して、カスタマイズしたアドバイスを単一のデジタルヘルスプラットフォームから提供することを目指しています。2017年前半に最初の試験運用を開始する予定です。

2020年に向けた私たちの目標

 2020年までに、各種の研究と診断プロファイリングを活用した新しい介入型栄養ソリューションを開発すること。これらのプログラムは、代謝、胃腸と脳の健康、健康的な加齢、皮膚の健康、ペットなどの重要分野に対象を絞ります。

 2020年までに、栄養素摂取量の計算と栄養バランスについてのアドバイスを行うデジタル栄養プロファイリングを、個人と家族がさらに幸せで健康な生活を送れるよう支援する総合的なツールに発展させること。