労働者の生活改善

ネスレの農業サプライチェーンにおいて労働者の生活を改善し、子どもを保護する

労働者の生活改善

 ネスレは、サプライチェーン全体で労働者の生活を向上させ、労働者の権利を守ることを目指しています。労働者の権利に関する顕著な課題がいくつかあり、そうした問題の根本原因を特定し、対処するための行動計画を策定中です。子どもの保護は私たちの最優先課題です。ネスレの児童労働モニタリングと改善要請システム(CLMRS)は、児童労働に対処し、農業従事者や労働者の子どもを支援するための主要なプログラムです。

2016年の私たちの目標

 2016年までに、外部パートナーとの協力により、農業サプライチェーンにおける労働者の権利に関するロードマップを作成し、調達国のすべての主要な農作物において、労働者の権利に関する顕著な課題(児童労働、結社と団体交渉の自由、強制労働、健康と安全、生活賃金、労働者の住宅と基本的なサービスニーズ、労働時間)に対処すること。

現在までの私たちの進捗状況

 ネスレのカカオサプライチェーンで運用している児童労働モニタリングと改善要請システム(CLMRS)の、コートジボワール全域への導入を継続しました。2016年、CLMRSはさらに29の農業協同組合に導入され、対象となる組合は合計で69になりました。今後、年間を通じて実績を注意深くモニターし、児童労働に関する重要な調査結果と教訓になる点をまとめた主要な報告書を2017年に作成する予定です。2016年はこのシステムをガーナにも導入しました。

 新規の児童労働監査を、砂糖と水産物のサプライチェーンで実施しました。また、穀物のサプライチェーンで農場評価プログラムを開始しました。結果は来年の予定です。

 ヘーゼルナッツの収穫に従事する子どもの数が増えていることが確認されました。おそらく、トルコに入国するシリア難民の増加が原因と思われます。是正活動として、子どもたちをサプライチェーンでの労働から引き離し、教育を受けさせる措置がとられました。引き続き主要パートナーと協力して、この問題に取り組みます。

 マダガスカルのバニラのサプライチェーンでは、二次サプライヤーのマネと連携し、現地での児童労働是正活動を拡大しました。

 2016年は、シリアやアフリカ南部からの移民労働者の急増に伴い、移民労働者の問題とそれが児童労働に与える影響が特に顕著になりました。こうした国々から来た労働者がどのようにして雇用されているかを把握することによって、児童労働の根本原因について理解を深めることができます。

 また、実施された監査から、現状の監査システムが、児童労働の根本原因に対処するには適さなくなっていることもわかりました。現在、より効果的に根本原因に対処できる取り組み方を特定し実施するため、公正労働協会(FLA)と協力しています。

2020年に向けた私たちの目標

 2017年までに、労働者の権利に関する顕著な課題について、それぞれ明確な優先課題を示したロードマップを発表すること。

 2018年までに、労働者の権利に関する顕著な課題のうち、選ばれた一部について、ネスレの介入策の恩恵を受けた農業サプライチェーンの労働者数について報告を開始すること。

 2020年までに、労働者の権利に関する顕著な課題のすべてについて、ネスレの介入策の恩恵を受けた農業サプライチェーンの労働者数について報告を開始すること。