インサイト:製品開発にサステナビリティ(持続可能性)を導入するネスレの継続的な取り組み - アン・ルーラン

2 7, 2013
インサイト:アン・ルーラン ネスレ研究開発のための持続可能性(サステナビリティ)責任者

アン・ルーラン

製品やサービスのデザインしだいで資源の利用量が決まり、そのライフサイクル全般にわたる無駄を最小限にすることができます。

ネスレの研究開発のサステナビリティ責任者として、すぐれたデザインは自然環境保護において重要な役割を果たすと考えています。

ネスレは世界最大の日用消費財メーカーであり、私たちができる環境の持続可能性への貢献の多くは、新デザインまたはデザインのリニューアルにとりかかるとき、製品がどの程度環境に影響するのかを評価する能力にかかっています。

つまり製品の容器自体や廃棄のしかたにとどまらず、もっと広い範囲で考慮しなければならないということです。農業生産から原料調達や加工、製造、そして消費者が製品を使う段階のすべてを検証するということです。

より早くより経済的に

ライフ・サイクル・アセスメントはこういった詳しい評価を行うために最も広く用いられている手法ですが、結果を得るまでに費用と時間がかかります。だからこそネスレは、デザイン過程の早い段階で環境への影響が分析できる、より早く経済的な方法を見つけるために懸命に取り組んできたのです。

ネスレはこのほど「エコデックス」という新たなウェブベースのツールの開発により、この分野で大きく前進しました。今後全世界で導入してまいります。ネスレ製品の環境への影響を減らすために1990年以来一貫して進めてきた取り組みは、この新たな展開によりなおいっそう進歩を遂げることになると思います。

複雑なデータ

「エコデックス」はセレラントというIT企業とネスレのライフ・サイクル・アセスメント専門家が協働して開発した手法です。このツールは食品・飲料に特化した情報を使って、ネスレの製品開発チームが多種多様な製品群について持続可能性への影響が評価できるよう、正確なデータを迅速に提供します。

重要なことは、このツールは複雑な結果を、シンプルで使いやすいフォーマットで表すため、ライフ・サイクル・アセスメントの専門家でなくても利用できるということです。ネスレはセレラント社が「エコデックス」を他の企業にも販売できるようにしました。なぜなら、「エコデックス」が食品飲料業界全体に相当の価値をもたらすと考えているからです。

デザインごとの持続可能性

「エコデックス」の開発と並行して、ネスレはバリューチェーンそれぞれの段階すべてにわたって総合的なアプローチがとれるよう、製品開発者向けトレーニングを強化しました。過去2年にわたり、ネスレはグローバルの研究開発ネットワークにおける持続可能性推進リーダーのグローバルコミュニティを立ち上げてトレーニングを実施してきました。そのリーダーの役割の一部が「エコデックス」の導入支援でした。

さらなる前進のために、ネスレは製品開発過程のそれぞれの段階でかかわるチームを今後も教育してまいります。環境への影響を軽減するためにネスレのバリューチェーンの中でどこに重要な機会があるのかについてチームが考えることができるよう、ネスレのデザイナー指導による個別の「持続可能性のためのデザイン」セッションの開催等を行ってまいります。これらのセッションにより、ネスレのデザイナーたちは、これまであまりかかわりがなかった分野においても諸問題の解決力を身につけることができます。

ネスレはすでに、「ネスカフェ ドルチェ グスト」などの多くの人気製品・サービスの環境への影響への持続的な改善を行っています。この新たなアプローチで、ネスレはより強力に、より迅速に持続可能性への取り組みを進めていくことができます。ネスレのデザイナーたちにライフ・サイクル・アセスメントにかかわってもらい、優れたツールとより柔軟な仕事のやり方を提供することにより、ネスレはもっと効率的で環境への影響が少ない製品を皆さまにお届けできるようになると考えています。