ネスレはネスレのカカオ・サプライチェーンに関する公正労働協会(FLA)の報告書に対応するために児童労働問題に取り組む行動計画を策定しました。

6 29, 2012
FLA報告書に対応した新たな取り組みの導入 「ネスレカカオプラン」の強化:
FLA報告書に対応した新たな取り組みの導入

ネスレはそのパートナー組織と共に、コートジボワールの地域社会を巻き込み、人々の問題意識を向上させ、危険にさらされている子どもたちの特定や、問題解決のための介入ができるようトレーニングを提供するという、カカオ栽培地域での児童労働の慣行を防止するための新たな取り組みをスタートさせます。

この取り組みは、西アフリカにおけるネスレのカカオ・サプライチェーンに関するFLAの報告書に応えてネスレが策定した「行動計画」の一環です。

これは、より持続可能なカカオ調達を開発するための、現在の「ネスレカカオプラン」を通じた取り組みを基盤としています。

ネスレとFLAのオンデマンドウェブキャストはこちらでご覧になれます。(英語)

「ネスレのカカオ調達に児童労働がかかわることは、ネスレの信条・方針とは完全に相反するものです。FLA報告書が明確にしたように、コートジボワールからカカオを調達しているいかなる企業も児童労働のないことを完全に保証することはできませんが、ネスレが明言できることは、児童労働問題に取り組むことがネスレにとって最優先事項であるということです」とネスレS.A.オペレーション担当エグゼクティブ・バイスプジデントのホセ・ロペス。

FLAの調査結果

FLAは若干の調整と改善で「ネスレカカオプラン」は包括的で調和のとれた開発プログラムになりうると結論付けています。ネスレが参加している他の取り組みと共にこの「カカオプラン」は、より強固で、現場に深くいきわたる施策に向けた基礎部分になると、FLAの専門家は述べています。FLAは、児童労働はカカオ農場では現実に存在し、農家とその家族の貧困と社会経済的状況などの複合的要因が根本にあるとしています。また、その問題を効果的に撲滅するためには、カカオ・サプライチェーンで働く人たちとその地域にある認識に立ち向かうことから始めなければなりません、と述べています。ネスレはコートジボワールで農場を所有も経営もしていませんが、FLAによると、サプライヤーに対する影響力と調達するカカオ豆の量により、ネスレはカカオ・サプライチェーンで働く方々の暮らしに少なからず良い影響を与えうる立場にあります。

対応策

FLAはネスレに対して11の勧告を行いました。そのすべてについてネスレは全面的に賛同し、行動を起こしており、いくつかのケースではパートナーと協働しています。ネスレはネスレのカカオ・サプライチェーンにおいて児童労働の撲滅に取り組みます。ネスレの「サプライヤー規約」の改善など、児童労働問題に取り組むための具体策は優先順位づけをされています。ネスレは、コートジボワールのサプライヤーに対し、
ネスレ向けのカカオを栽培している農家の方々が規約に含まれている義務を完全に認識されるよう、徹底して下さるよう求めています。ネスレは、カカオ・サプライチェーンで働いている方々が、児童労働問題の本質とそれに取り組む方法についてよりよいトレーニングを受けることができるよう、サプライヤーや認証パートナー、その他の機関と密に取り組んでまいります。

モニタリングと改善

ネスレは、地元の地域と共に強固なモニタリングと改善策の策定に取り組むことは、労働条件の改善に大いに役立つと考えています。コートジボワールのネスレの責任者は新たな児童労働問題への取り組みを監督し、パートナーやサプライヤー、当局と進捗を調整する役割を担います。ネスレは新たなモニタリングや改善策を確立するためにカカオ産業や市民団体、産業組合と協働する基金「国際カカオイニシアチブ」と協働してまいります。この施策は、本年のカカオ収穫期間、カカオ農園の2つの協同組合が管轄する40の地区に先行実施されます。2016年までには30の協同組合が参加し、600の地区がかかわる規模に拡大する計画です。FLAは今後3年間で、この児童労働の監視と防止のモデルがどの程度成果を上げるかを評価します。

「ネスレカカオプラン」の強化と規模拡大

ネスレは、その「カカオプラン」が児童労働を完全に排除したカカオ・サプライチェーンというネスレの願いを達成するためのさらなる取り組みの基盤を築いているというFLAの調査結果を歓迎します。「ネスレカカオプラン」は、農家の方々が利益を享受できるような農業経営ができ、農園での児童労働の慣行が廃止され、持続可能なカカオ供給が確保できることを目的としています。また、サプライチェーン全体にわたって、特に農家の方々とその家族のために価値を創造し、なおかつネスレの株主に価値を創造するよう設計されています。ネスレではこのアプローチを「共通価値の創造」と呼んでいます。ネスレは、改善し規模を拡大した「ネスレカカオプラン」が、コートジボワールからネスレに至る持続可能なカカオの供給を確保してくれるものと確信しています。ネスレは本年、全カカオ供給の10パーセントを「ネスレカカオプラン」にかかわる農家から供給を受けることを約束しました。2013年にはこれを最大15パーセントにまで拡大する計画です。

差別化を図る

「カカオプラン」の一環として2012年にコートジボワールで6,000以上のカカオ農業従事者がトレーニングを受けています。80万本を超える高品質のカカオ苗木が彼らに配布されました。2015年までにネスレは同国でさらに24,000人の農業従事者のトレーニングを行い、300万本の苗木を追加配布します。3月ネスレは「ネスレカカオプラン」協同組合のために初となる学校を開校しました。今後4年間で、ネスレはパートナーの世界カカオ財団と共に、必要とされている他の地区で40の学校の建設、あるいは建て替えを計画しています。

定期的な報告

その行動計画の中でネスレは、将来必要となるさらなる対策を定めています。ネスレとFLAは進捗に関する年次報告を行います。ネスレはこのプロセスを通じて透明性を約束しています。ネスレは、主要企業のサプライチェーンにおける労働条件を改善するために、それらの企業と協働する非営利の、多方面の関係者が関わる組織であるFLAに、食品企業で初めて参加した企業です。ネスレはFLAにコートジボワールでのカカオ・サプライチェーンのマッピングをお願いしました。ネスレは報告書の中で提議された諸問題に取り組むため、長期にわたってFLAと協働する約束をしました。現在の行動計画は、長い道のりの第一歩にすぎません。カカオ・サプライチェーンにおける児童労働問題は複雑であり、解決には長い時間がかかるのです。

認証

ネスレは持続可能性の推進と、労働問題への取り組みの一環として「ネスレカカオプラン」協同組合によって生産されたカカオの認証のため、UTZ(ウツ)認証やフェアトレードなどのパートナーと協働しています。児童労働問題を撲滅する上で認証の役割を強化するため、ネスレは引き続き認証パートナーと協働してまいります。ネスレはまた、FLA報告書の勧告に沿って、まだ「ネスレカカオプラン」の傘下にない農園での児童労働のリスクを減らすための新たな方法についてサプライヤーと協働します。

政府と協働

ネスレは報告書にある、一企業の取り組みだけではコートジボワールのカカオ分野における労働基準の問題は解決できないというFLAの見解に同意します。政府や他の関係者の関与が不可欠なのです。このことからネスレは児童密売、児童労働搾取、児童労働などの問題解決に取り組むコートジボワール政府の国家行動計画を全面的に支持します。「コートジボワール政府による取り組みに賛同します。ネスレの取り組みはそれに完全に沿ったものであり、共通の目標を達成するために協力してまいる所存です」(ホセ・ロペス)