「私はネスレでキャリアを伸ばしたいと思っています。会社が、多様性(ダイバーシティ)、特にジェンダーバランスに取り組んでいるのを見ると励まされます。支援プログラムは充実しており、メンターからアドバイスをもらうことができるため、安心して業務に取り組むことができます。」
左)ネスレ日本株式会社
村田香織
「組織が高い業績を上げるには、社員一人一人がその個性を発揮し、その能力が十分に開発され、活用される環境が必要だと考えています。女性とリーダーシップタスクフォースのリーダーとして、日本のネスレではまだ少数派である女性が、柔軟性、長期的な展望、そして誇りをもって働ける環境を確保すべく、取り組んでいます。」
右)ネスレ日本株式会社、マネジャー兼「女性とリーダーシップ」タスクフォースリーダー
ハンクス香里
背景
社員の献身的な働きぶりと努力を得て、世界中の消費者の生活を日々よいものにしていくべく、ネスレは取り組んでいます。100を超える国々で働く28万1,000人を束ねる力強い企業文化がネスレにはあります。社員の1/3以上(33.9%)はヨーロッパ、38%は南北アメリカ、28.1%はアジア、オセアニ、アフリカの地で業務に携わっています。世界金融危機という状況下においても、ネスレは持続可能で安定した成長に焦点をあて、現在そして将来に向けて必要となる適切な人材が確保できるよう、あらゆる努力を払っています。
ネスレの目標
教育訓練と専門性の向上への長期的な投資は、社員によりよい就業の機会と高収入を生み、ネスレには事業運営に必要なスキルを持った人材の確保をもたらします。ネスレの原則の中でも最も重要なことは、安全かつ公正な職場で、社員一人ひとりが必要な機会と支援を手にして、自身の能力を十分に発揮できるようにするということです。さらに、社員の声を聞き尊重するとともに、多様性と平等を尊ぶ職場であることも含まれます。
ネスレの活動
ネスレの諸原則を順守し、環境管理や業務上の健康・安全衛生管理を継続的に改善していくことで、ネスレは多様性をもった企業として世界規模の展開を図っています。道徳的で責任ある企業文化の中から、社員の参画や健康、福祉を向上させ、職場事故を減らし、将来のビジネスニーズに応える計画の立案に資するようなさまざまな施策が生まれています。すなわち、全事業レベルにおける社員の採用、後継者計画と教育訓練・人材開発の機会といった施策です。
ネスレの実績
世界的な金融危機の中においても、ネスレは全社員に対し、幅広い教育訓練や能力開発、キャリアアップの機会の提供を続けています。「休業災害度数率」と「全報告災害度数率」はさらに低下し、健康・安全衛生に関する実績は改善されています。社員、経営陣、労働組合間の関係は概ね良好で、時に課題が発生した場合においても、前向きに解決に取り組んでいます。
日本での取り組み
フレキシブルな職場環境の実現へ
ネスレ日本グループでは、フレキシブルで社員にとって働きやすい職場環境は、事業を維持、発展していくために不可欠と考えています。2009年1月より、ワーク・ライフ・ ハーモニー(仕事と家庭の調和)の機会創造のため、「週末の休みは金曜日17時45分(所定の終業時刻)からスタート!」キャンペーンを開始して定時帰宅を定着化させるとともに、「18時以降の社内会議を計画しないこと」、「時間に縛られないフレキシブルなランチタイム」にも取り組み、継続してこれらを推進しています。
平成22 年度 こうべ男女いきいき事業所表彰式
ダイバーシティ@ネスレ日本グループ
ダイバーシティ(多様性を活かすこと) はネスレの基本的な価値観であり、ダイバーシティの一層の推進、特にジェンダーダイバーシティ(職場における男女構成のバランス)を優先課題として取り組むことは、誰もが認める「栄養・健康・ウエルネスのリーダー企業」へと発展していくための重要な原動力の一つです。多様な人材を長期的に雇用し、社員が意欲的に働き、能力を伸ばし、持てる能力を発揮できるジェンダーバランスのとれた環境を整えることが大変重要です。
グローバルでの取り組みに加え、ネスレ日本グループでは、2009年2月担当マネジャーの任命、ワークショップの展開などダイバーシティ促進のための企業風土の整備を進め、「営業部門」、「製造部門」、「女性とリーダーシップ」の3重点分野でのタスクフォースを立ち上げました。また、同年11月に、今後10年間のネスレ日本 ジェンダーダイバーシティ・ビジョンを決定し、さらに、2010年5月からは、女性社員に対し、経験豊かな役員・管理職らが月2回の電話・面談を中心に継続的な育成支援を行うキャリア形成支援プログラム「メンタリングプログラム」を開始しています。育児支援としては、男女ともに、育児休業を最大10日間有給化するとともに、産前休暇、育児休業、介護休業対象者に1回の申請につき最長6カ月の在宅勤務を認める制度も新たに始めています。
このように、「ダイバーシティは経営課題」という認識のもと、『男女両方の人材を活かす職場づくり』を着実に実行してきたことが評価され、2010年には、本社のある神戸市より「平成22年度こうべ男女いきいき事業所」の表彰を受けました。
社員の意欲を向上させる制度、人材の活用・育成と評価、働く側に配慮した職場づくり、子育てに配慮した職場づくりの4分野への取り組みでは、2010年の日経「働きやすい会社」ランキングで、従業員数2,000人以上の主要478企業中、55位となり、食品企業としては2番目に高い評価を得ています。
ネスレ霞ヶ浦工場では、工場所在地である稲敷市の「就労継続支援B型事業」を支援しています。これは、一般就労が難しくても、働く意欲や能力がある方を対象として、知識および能力の向上のために必要な訓練を行う事業のことで、個包装されたパウダー製品の袋詰め作業の一部を、障がい者への労働機会として提供しています。
次世代認定マーク(通称:くるみん)
2011年6月には、「次世代育成支援対策推進法」に基づき策定した行動計画やその取り組みが認められ、「次世代認定マーク(通称『くるみん』)」を取得しました。
メンタルヘルス研修
「栄養・健康・ウエルネス企業」への転換を目指すネスレでは、「ウエルネス」への第一歩として、社員の心の健康(メンタルヘルス)を支援するため、全社員に対する「メンタルヘルスセルフケア研修」を2010年より実施しています。この研修によって、社員がメンタルヘルスについての理解を深め、自らそれを維持・管理できるようになることを目的としています。
安全衛生管理・CARE プログラム
OHSAS 18001(労働安全衛生マネジメントシステム)は日本のネスレの3工場(姫路、島田、霞ヶ浦)で取得済です。連続無事故日数(休業災害が発生しない連続日数)をイントラネットに掲示し、各職場での安全に対する意識向上を呼びかけています。また人事、公正な業務、安全衛生、環境の4分野でのネスレ独自の第三者監査プログラムCARE が2007年からネスレ日本グループの全事業所で実施されています。
ネスレ日本株式会社
代表取締役社長 兼CEO
高岡 浩三
ダイナミックなチームづくり
「お客さまに信頼される栄養パートナー」として社会に貢献していくためには、さまざまな個性が切磋琢磨するダイナミックなチームづくりが重要です。2011年からは新たな新卒採用プロセスにより、次世代のネスレを担う、多様な人材を通年で採用していく予定です。
従来のプロセスとの相違点は求職学生と企業が"お互いを知りあう"ことへのこだわりです。インターンシップや、トライアルワークなどをより充実させます。それらの機会を通じて、学生の皆さまにはネスレという会社、そこで活躍するためには何が求められるのかをより明確に理解していただけます。ネスレに就職したことが、本人にとって、また会社にとって長期的な価値創造をもたらす良い出会いとなるよう、私たちは手間を惜しみません。
CSV要約
- ネスレにとっての価値
有能でやる気のある社員、パフォーマンスの向上、優れた営業実績、持続可能な成長
- 社会にとっての価値
雇用機会、生活水準向上の可能性、自己成長の機会、職場の安全水準の向上